オランダ人MFモハメド・イハッターレン(22)がまたしても…。

非凡な才能と私生活の乱れが同居する問題児・イハッターレン。19歳でPSVからユベントスへ移籍も、同時期に父親を亡くしたところから歯車が狂い始め、行方不明騒動、同じ女性への暴行容疑で2度の逮捕(2度目は嫌疑不十分)などなど、枚挙にいとまがないほどトラブルを起こしてきた。

したがって、これらはクラブ関係者から与えられた信頼をぶち壊すものとなる。

レンタル移籍に出すなどして辛抱強く見守ってくれたユベントスも最後は契約解除に躊躇せず、再起のチャンスを与えくれた昨夏加入のトルコ1部・サムスンスポルに対しては、なんと契約合意後に条件変更を要求して加入発表から数時間で契約解除に…。直前にはトルコの空港でファンから熱烈に加入を歓迎されるも、そんな彼らをイハッターレンは鮮やかなまでに裏切った。

そして今回、昨年12月に無所属状態から半年契約で加入したチェコの名門スラビア・プラハとの関係が悪化。オランダ『Voetbal International』によると、クラブ側がイハッターレンのプロ意識欠如を問題視…。未だ公式戦の出場がないなか、早期の契約解除に向けて選手側との協議を進めているという。

まだ22歳と若く、「今後の更生に期待」と言いたいところだが、残念ながらその兆しは今のところない。出場こそなかったが、オランダ代表に18歳で招集された2020年9月から4年弱…申し訳ないが、イハッターレンはそこから一歩たりとも前進していない。