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コロンビアの首都ボゴタで今月6日、ゴミ収集車の中で圧縮される直前だった男性が地元の消防隊に救出された。ゴミ収集作業員が荷箱のゴミの中から聞こえる異様な音に気付き、作業を中断したことが幸いしたという。救出時の動画とともに、コロンビアのニュースサイト『ELTIEMPO.COM』などが伝えた。

ボゴタの西に位置するエンガティバ地区で6日、市内のゴミを収集していた作業員が、ゴミ収集車後部の荷箱から奇妙な音がすることに気付いた。作業員はその直前、大型のゴミ収集箱をゴミ収集車で持ち上げ、車両後部にある荷箱にゴミを投入しており、荷箱内部のゴミは圧縮される寸前だった。

そこで作業員は、仕事を中断して消防署に通報。現場にはすぐに消防隊と救急車が駆けつけ、荷箱の後部扉が開けられた。

当時の様子を捉えた動画では、荷箱からゴミが溢れてこぼれ落ち、収集車の背後にゴミの山ができているのが見て取れる。

ゴミの山のそばには消防隊員3人がいて、素手や棒でゴミをかき分けているのが分かり、ゴミ山に埋もれてぐったりしている男性を引っ張り出すと、路肩に寝かせて様子を見た。

ELTIEMPO.COM』によると、男性はゴミ収集箱の中をあさっているうちに寝てしまい、気付いた時にはゴミ収集車の荷箱の中に放り込まれていたそうで、作業員が聞いた奇妙な音はパニックに陥ったこの男性が発していた。

なお当局は、「救助された男性に大きな怪我はなかったものの、医療センターに搬送され、特別なケアを受けている」と説明する一方で、男性が幻覚剤などの向精神薬の影響下にあった可能性も示唆しており、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。

ホームレスリサイクル可能な物を探すためにゴミ箱をあさっている。また夜間や早朝には、寒さなどから身を守るためゴミ箱の中で寝ているのをよく見るよ。」
「実は私たちが気付かないうちに、ゴミ収集車に押し潰されて亡くなった人がいるのでは?」
「命を落としていてもおかしくなかったよね。」
「この男性はネズミと一緒。」
「ゴミに埋もれた男性の悪臭は酷かっただろうね。」
「この手の事故がなくならない。監視カメラを設置すべきだ。」
「とにかく命が救われて良かったよ。」

ちなみに過去にはイランで、ゴミ収集作業をしていた男性がゴミ収集箱に捨てられていた赤ちゃんを救出していた。赤ちゃんは黒い袋にくるまれており、袋を引き裂くと体を動かして反応したという。

画像は『Q’hubo Bogota 「Hombre casi muere aplastado por camión recolector de basura」(Foto: redes sociales Colombia Oscura @ColombiaOscura)』『New York Post 「Newborn baby rescued from dumpster by garbageman in shocking video」(Newsflash)』『Gulf Independent News X「TRAGIC MIRACLE IN THE STREETS」』『Berkatnews TV 「Seorang Petani Temukan Bayi di Pembuangan Sampah」(Foto: ian)』『NBC News 「7-year-old boy rescued after accidentally landing in trash truck」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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