38年間トヨタAE86「カローラレビン」ひとすじ! こだわりの前期の2型を2年かけてレストア。ファーストカーとして活躍中

1986年に新車の後期型ではなく、あえて前期の2型を中古で購入

オートモビル・クラブ・ジャパンが2023年12月10日東京都国立市の谷保天満宮で開催した「谷保天満宮旧車祭」には、戦前車からスーパーカーまで約190台の名車が集まりました。そんな会場から今回は、各部がキレイにリフレッシュされたトヨタAE86型「カローラレビン」のオーナーを紹介します。

谷保天満宮旧車祭に約190台の名車が集合

東京都国立市にある谷保天満宮は、「自動車の宮さま」と称された有栖川宮威仁親王殿下御先導によるわが国初のガソリン自動車遠乗会(1908年8月1日)の目的地となった由緒ある場所だ。同地の梅林における宮さまたちの食事会において、日本初の自動車倶楽部であるオートモビル・クラブ・ジャパンが設立されたことでも知られている。

毎年12月に開催されている「谷保天満宮旧車祭」は、交通安全祈願発祥の地としても高名な谷保天満宮の存在を後世に伝える目的で2009年から実施されており、2023年12月10日にはガソリン自動車遠乗会115周年記念イベントとして開催された。初回から観覧無料であること、国立の大学通りを中心とした近乗会(パレードラン)を行うことなどを特徴としており、今回も数多くの参加者、見学者が訪れた。

戦前車からスーパーカーまで、世界の歴代の名車約190台が集まった中から気になるクルマを取材してきたので、そのオーナー像をお伝えしよう。

ハチロクのデビュー時には心に決めていた

ハチロク」の愛称で知られるAE86型の「カローラレビン」および「スプリンタートレノ」は大人気漫画『頭文字D』の影響もあって、白/黒ツートーンのパンダ仕様がイメージリーダーになっている。それに比べると意外と見かける機会が少ない赤/黒のツートーンのカローラレビンをイベント会場で発見。やはり写真を撮っている人が多かったが、邪魔にならないようにオーナーに近づき、お話を伺ってみた。

1984年式トヨタAE86型カローラレビンGT APEXのオーナー

オーナーの“86bd”さん(61歳)が1984年式のトヨタ カローラレビンGT APEXを買ったのは1986年のことで、購入以来ずっとファーストカー(日常の足)として使ってきたのだという。

「うちの親はクルマを所有していなかったので、子どもの頃からずっとマイカーが欲しかったんですよ。クルマへの憧れが強すぎて、図書館に行って自動車専門誌の『カーグラフィック』を読んだりしていました。雑誌の編集者さんって総じてFRのクルマが好きなので(笑)、その影響もあって自分も愛車はFRだな、と次第に思うようになりました」

そのように話してくれた86bdさんによると、軍資金などの関係で10代のときはクルマを買えず、20代になってから最初のマイカーを購入。そして1983年ハチロクがデビューしたときに欲しい! と心に決めていたのだそうだ。

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1984年式トヨタAE86型カローラレビンGT APEX