セルタは12日、ラファエル・ベニテス監督の解任を発表した。なお後任には、セルタBのクラウディオ・ヒラルデス氏が就任することも併せて伝えている。

「クラブ創設100周年の来シーズンは、ベンチに恐るべきリーダーが登場する」とメモリアルイヤーの長期プロジェクト(契約期間は2026年夏まで)として発足したベニテス体制は、レアル・マドリード戦の0-4の大敗が引き金となり、わずか8カ月で終幕となった。クラブ史上初のホーム開幕3連敗と不名誉な記録を打ち立てるなど、開幕当初から低迷が続くセルタ。4バックか、3バックか、と最善のシステムを模索しながらシーズンを送っていったが、第28節終了時点で5勝9分14敗の17位。降格圏の18位カディスとの勝ち点差が『2』の苦境に立たされている。

 後任には、内部昇格という形でクラウディオ・ヒラルデス氏が就任する。1988年2月24日生まれの現在36歳は、セルタのカンテラで指導者キャリアを積み上げてきた。2022-23シーズンからは、プリメーラ・フェデラシオン(3部)に在籍するBチームを率いると、1年目からセグンダ(2部)昇格プレーオフ出場権獲得の好成績。若手選手をまとめる求心力に優れ、次期トップチーム監督候補のひとりとして名前が挙がることもあったとのことだ。

 かつて、バレンシアリヴァプールで功成り名遂げた“老将”に別れを告げたセルタは、ヒラルデス新監督の下で巻き返しを図れるのだろうか。新体制の初陣は17日、残留を争う14位セビージャ戦となる。

セルタは12日、ラファエル・ベニテス監督の解任を発表 [写真]=Getty Images