カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

 大切な友を失った時の悲しみは人も犬も同様だ。犬のミロは、大親友ゴールデンレトリバーが亡くなった後、悲しみの海に飲み込まれてしまった。

 会いたい、でももう会えない。どうしていいのかわからない小犬は、切ない遠吠えを上げ続けた。その姿は多くの人間の心を打った。 

【画像】 親友の犬を失い、悲しみの遠吠えを上げる犬

 犬は社会性が高く高度な認知能力を持ち、感情豊かで共感能力も高い。犬も人間と同じように、深く愛し、深く悲しむのだ。

 TikTokに投稿された動画では、一緒に暮らしていた大親友ゴールデン・レトリバートビーの死を悟った小型犬のミロが、切ない声で遠吠えをしている姿が捉えられている。

 この声が悲しみから発せられていることは、人間が聞いても明らかだ。

1

 ミロが家族に迎えられた日、誰よりもミロを歓迎してくれたのはトビーだった。それからどんどん絆を深めていき、両者は切っても切れない関係となった。

 飼い主家族もトビーの死に心を痛めているが、ミロも人間と同様、大きな喪失感と悲しみに包まれていたのだ。

[もっと知りたい!→]犬も本当に悲しいときには声を詰まらせて泣く。亡くなったおばあさんのお墓に寄り添い嗚咽をあげるウルフドッグ(アメリカ)

2

 2022年のイタリアの研究によると、犬は仲間の死を悲しみ、行動に変化が現れることが明らかになっている。

 食欲がなくなったり、元気がなくなったり、ミロのように普段はしないような行動をとることもあるという。

 犬同士の絆が深ければ深いほど、悲しみも深くなるようだ。

3

 複数のペットを飼っていたら、いつかは直面する問題だ。残された犬に行動の変化が現れた場合は、家族のサポートが必要だ。

 悲しみを共有しながら深い愛情を注ぎ、気晴らしになるような遊びや運動をさせながら、一緒に乗り越えていく姿勢を示していくことも重要なのかもしれない。

TikTokで動画を見る

 この動画は多くのネットユーザーの心に刺さり、1万5千件をこえるコメントが寄せられた。多くのユーザーが哀悼の意を表明している。

・合わせて読みたい→「起きて!おきてよぉ!」仲間の突然の死に、どうしていいのかわからないでいる犬(キプロス共和国)

 「親友を返してくれ!と宇宙に向かって叫んでいると思うと胸が張り裂けそうになる」「ミロの心は壊れそうだ。亡き友を呼んでいるように見えて切ない」、「奇妙に思うかもしれないが、一度ミロとしっかりこのことを話しあったほうがいい。ミロにちゃんと説明する必要がある」、「もしかしたら死をまだ理解できていないのかも」、「自分と一緒にいてくれないことに腹立たしさを覚えているのかもしれない」などのコメントが寄せられた。

written by parumo

 
画像・動画、SNSが見られない場合はこちら

大好きな仲間の犬を失った翌日、悲しみの声を上げる犬の姿に心が張り裂けそうになる