食パンの袋を開ける時、袋が破けてしまった…」という経験はありませんか。実は食パンの袋を開ける時、あることを意識するだけできれいに開けることができます。

今回は食パン『本仕込』でおなじみのフジパン株式会社に、食パンの袋をきれいに開けるコツを聞いてみました。

どうすれば上手に開けられるのか聞いてみた

フジパン広報担当に、食パンの袋のきれいな開け方を聞いてみました。

「開け方のコツですが、両手で袋の端を持ち、ゆっくり開けてください」

シンプルすぎる答えに「これだけでいいの…?」と思ったのは筆者だけではないはず。上手に開けられなかったあの日々は一体なんだったのでしょうか。これは試してみるしかありません。

実際にやってみた!

テーブルの上に置かれた食パンの袋

まずは食パンを準備します。今回は取材にご協力いただいたフジパンの『本仕込』を使用しました。

バッグクロージャーを外した食パンの袋

プラスチックのクロージャ―と呼ばれる留め具を外します。

食パンの袋に手をかけた様子

袋の端を確認して…

食パンの袋の口を両手でつかんでいる様子

いざ開封! 慎重に袋の両端を引っ張りましょう。シールのような感じで圧着部分がペリペリと剥がれていきます。

食パンの袋の口をゆっくり両手で開けようとしている様子

左から右、右から左へと、少しずつ引っ張る位置を変えながら開けていきます。

食パンの袋の口がゆっくり開いてきている様子

左端の圧着部分が開きました。

食パンの袋の口が真ん中まで開いてきている様子

もう少しで開きそうです。

食パンの袋の口が全部開いている様子

きれいに開けられました! ゆっくり袋の両端を引っ張るだけなので、誰でも簡単に実践できそうです。

そもそも食パンの袋の綴じ方の理由

食パンの袋が圧着式になっている理由について、フジパン広報担当に尋ねてみました。

「袋の圧着技術を『ヒートシール法』といいます。食パン袋のフィルム層を熱と圧力で溶かし、接着する技術です。フジパンでは、品質を保つために食パンやそのほかの商品にも採用しています。

また、フジパンでは1958年昭和33年)からヒートシール法を採用しています。それ以前は、フィルムの折り目に沿って熱圧着する『キャラメル包み』と呼ばれる方法を使用していました。

当時はプラスチックのパンケースを使用するご家庭が多く、開封後の保管しやすさを考慮した結果、現在のような袋型のフィルムをクロージャ―で綴じる方法になりました。この方法は昭和40年代から山型食パンでスタートしています」

生活スタイルや時代の流れとともに、袋も変化してきたようです。

もしも袋が破けてしまったらどうやって保存すればいいのか

意外と簡単に開けられると分かった食パンの袋ですが、破けてしまう時もあるかと思います。そんな時はどのように保存するのがいいのでしょうか。フジパン広報担当に聞いてみました。

「万が一破けてしまった場合はそのままにせず、密封できる方法で保存をお願いします。 品質を保つため、プラスチック容器や食品用ポリ袋、ラップフィルム、フリーザーバックなどで保管することをおすすめしています。

長期間冷凍保存する場合は、消費期限内に食品用ラップフィルムかフリーザーバックで1枚ずつ分けて冷凍し、2週間以内にお召し上がりください」

破けてしまった場合の保存方法を知っておけば、開ける時も安心です。みなさんも食パンの袋をきれいに開けるコツ、ぜひ実践してみてください!


[文・構成/grape編集部]

出典
フジパン