生ものであるお刺身は、長期保存が難しい食材です。購入後はできるだけ早めに食べ切りたいところですが、どうしても難しい、余ってしまった、という場面もあるでしょう。このような場合に気になるのが、冷凍保存の可否についてです。

食品用の保存容器メーカーとしておなじみのiwaki(以下、イワキ)公式サイトより、刺身の冷凍について紹介します。

チルド室での保存が基本

刺身の保存は、冷蔵庫のチルド室で行うのが基本です。冷凍保存は、できる限り避けるようにしてください。また刺身の種類によっても、冷凍に向いているかどうかが異なります。

例えば、タコやイカ、ホタテなどは冷凍保存に向いています。マグロサーモン、ぶり、鯛を始めとした白身魚なども冷凍保存可能です。しかし、イワシサンマなどの青魚は傷みやすいため、冷凍には向きません。

イワキ ーより引用

青魚を冷凍した場合、解凍後に生でそのまま食べるのは避けてください。しっかりと中まで加熱して食べるのがおすすめです。

刺身の冷凍方法とは

どうしても刺身を冷凍したい場合の対応方法として、イワキ公式サイトでは『柵のまま冷凍する』方法と『漬けにして冷凍する』方法を紹介しています。それぞれの具体的なやり方は以下のとおりです。

柵のまま冷凍する手順

1.トレーから取り出し、ドリップや水分を拭き取る

2.柵のままラップに包み、空気を遮断する

3.冷凍できる保存容器に入れて保存する

イワキ ーより引用

続いて、漬けにして冷凍する方法も見ていきましょう。

漬けにして保存する方法

1.魚に塩をまぶして冷蔵庫に置く

2.出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取る

3.タレにつけて味を染み込ませ、保存容器に入れて冷凍庫で保存する

イワキ ーより引用

刺身を冷凍する場合、柵の場合でも漬けの場合でも、刺身から出た水分、つまりドリップをしっかりと拭き取っておくことが大切です。また冷凍庫内の温度変化にも注意しましょう。扉の開閉を何度も繰り返すと、温度が上昇してしまいます。刺身が劣化してしまうので、避けてください。

解凍時には、冷蔵庫内でゆっくりと温度を上げていくのがコツです。急いでいる場合の対処法として、イワキ公式サイトでは保存容器ごと氷水につける方法も紹介しています。常温での自然解凍は、ドリップが出て刺身のうまみが逃げてしまうため避けましょう。

また、冷凍保存していても解凍時に刺身の様子が違っていたら、食べるのは避けましょう。変色やにおいの異常、ヌメリなどがある場合は、傷んでいる可能性が高いです。

イワキのガラス製保存容器の中には、刺身の冷凍保存に適したものも多くあります。しっかりと空気を遮断できる密閉タイプなら、刺身の劣化も最小限に食い止められるのではないでしょうか。

どうしても食べ切れない時には、ぜひイワキ公式サイト情報をもとに刺身の冷凍保存にもチャレンジしてみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

出典
イワキ
※写真はイメージ