大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。先日、風呂に入っていたら同棲中の恋人が「カルボナーラ作っていい?」と聞くので、嫌な予感がしながらも疲れていてめんどくさかったので、しぶしぶ承諾し、風呂からあがると床にはベーコンが落ちていて台所はギットギト、牛乳もチーズもパスタも全て生ごみになっていました。疲れました。

 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信をしています。

◆“その人を思って選んだプレゼント”を巡って繰り広げられた舌戦

 先日、元プロゲーマーで現在はYouTuberとして活躍しているたぬかな氏と、セクシー女優・月島さくら氏が、X(旧:Twitter)上で舌戦を繰り広げ、注目を集めていました。きっかけは、たぬかな氏が2024年2月にTwitchで行った生配信中での発言です。

 セクシー女優・新ありな氏が自身のX上で、ファンから受け取ったプレゼントを公開。写真にはカップ焼きそばや、ペットボトルのお茶など比較的安価なものが目立ったためか、たぬかな氏は「マシなんがGODIVAだけ」と酷評しました。

 このたぬかな氏の発言に対し、月島氏は自身のXで「すごく悲しい気持ちになった。一生懸命、その人を思って考えたプレゼントを見て、そんなこと言う必要ないじゃん」と反論。これを発端に、両氏の間で激しいレスバが勃発しました。

 さて、今年もホワイトデーがやってきますね。お気に入りのキャバ嬢さんからチョコレートを受け取ったあなた。ホワイトデーに彼女へ贈るものはもう決まっていますか?

 さすがに一生懸命そのキャバ嬢さんを思ってカップ焼きそばをプレゼントする方はいらっしゃらないと思いますが、今回は「ホワイトデーに失敗しないためのポイント5つ」を紹介します。
 
◆①ホワイトデーに不評なプレゼント3選

 意外と多いのが、男性がホワイトデーをスルーするケース。こちらは論外ですが、彼女に贈ったプレゼント次第では、脈ナシ男性認定されかねません。プレゼントは慎重に選びましょう。

 キャバ嬢に不評なプレゼントその①は食料品。特にお菓子は不人気です。キャバ嬢はルックスがものを言う世界で生きています。ダイエットの鬼です。体型維持、体型管理を徹底している女の子には、食べられないものもたくさんあります。そのため、せっかくいただいたものが、お砂糖と油の塊だと困ってしまうのです。

 話は脱線するのですが、以前お客様から木の箱に入った高そうなお酢を頂戴したことがあります。彼は私のことが大好きで、「僕たちに赤ちゃんができたらきっと可愛いよ」と話すくらいロマンチックな男性でした。でもプレゼントはなぜかお酢。血をサラッサラにしなよってことかな。

 キャバ嬢に不評なプレゼントその②は手づくりのお菓子。こちらはキャバ嬢に限らず、ほとんどの女性に不人気です。以前、アルバイトをしていた書店の休憩室に、「皆さんで召し上がってください」と書かれたメモと、タッパーに入った手づくりの生チョコが設置されていたのですが、ほとんど手を付けられないまま数日が経過し、いつのまにか撤去されていました。

 恋人や家族から受け取るものなら嬉しいでしょうけれど、そこまで深い関係じゃない相手から受け取る手づくりのお菓子は「ちょっと不気味だなあ」というのが、おそらく一般的な感覚です。

 キャバ嬢に不評なプレゼントその③は安価すぎるもの。「プレゼントは値段じゃない! 気持ちだよ!」っていうのは恋人同士や家族間でのみ通用すること。口説いている段階で、相手の女性に見栄も張れないような男性には、まだまだお遊びは早すぎます。

 例えば、カップ焼きそばをいただいたとして、「これが彼にできる精一杯だったんだ……可愛いな」と思うことはあっても、「いやん! 素敵! 抱いて欲しい!」とはなりません。カップ焼きそばをくれたのが、坂口憲二なら話は変わりますが。

 かと言って無理をするのはいけません。「ここまでしたんだから見返りがないと」と思ってしまうようなものは贈らないようにしましょう。そもそも見返りなんて求めてはいけません。愛はGive&Takeではなく、Give&Giveです。見返りを求めてしまうなんて余裕がなさすぎ。まだまだ坊やです。

◆②ホワイトデーにおすすめのプレゼント

 ホワイトデーのプレゼントは、お相手のプレッシャーにならないもの、お相手に気を遣わせ過ぎないものが好ましいです。だって、チョコレートのお礼なのですから。お誕生日や記念日に贈るものよりは、もう少しカジュアルでもいいと思います。

 5万円以下でおすすめのものは、ずばりデパコス、いわゆるデパートコスメの基礎化粧品です。基礎化粧品とは、お肌を健やかに美しく保つことを目的として使用する化粧品のことを指します。例えば、クレンジングオイルや美容液、日焼け止めなど。

 香水は人それぞれ好みがあるし、ルージュやアイシャドウはお相手に似合うものを正確に選ぶのは実はとても難しい。カジュアルなプレゼントの代表格であるロクシタンのハンドクリームは死ぬほど貰うので部屋に20本ほど転がっています。

 そこでおすすめなのが、デパコスの基礎化粧品です。基本的に消耗品なので、いくらあっても邪魔にならない。お値段もほとんどが5万円以下で、受け取る相手に気を遣わせすぎないのも嬉しいポイントです。

 ぜひ売場にいらっしゃる美容部員さんにおすすめの商品を尋ねてみてください。

◆③お店の近隣のレストランを予約しましょう

 ホワイトデーのプレゼントを用意したら、さっそく彼女を食事に誘いましょう。食事とはプライベートでのものではなく、当然ですが同伴です。彼女はキャバ嬢で皆さんはお客様です。その点をお忘れなく。

 お食事をするレストランは事前に予約しておくことをおすすめします。ホワイトデー当日は、カップルやご夫婦でレストランを利用する方も多いはず。あらかじめ席を確保しておかないと、レストラン難民になりかねません。

 予約をするレストランは、彼女が勤めるキャバクラから徒歩圏内だとベターです。ほとんどのキャバクラには遅刻に対するペナルティがあるので、出勤時間に遅れないように気を付けてあげられるとなおよしです。

◆④良からぬ気をおこさぬこと

 同伴の約束をする段階で「アフターには絶対に行けるよね?」と確認する男性がいらっしゃるそうです。アフターって、お店で飲んで騒いで盛り上がって、その場のノリで行くものじゃないの?それを事前に「行けるよね?」と言われてましても、「それはその日の私の気分次第」としかお答えのしようがありません。

「アフターには絶対に行けるよね?」と、わざわざ確認するのは下心が見え見えでカッコ悪いです。Hな見返りを求めてしまうのは仕方ないとしても、それは口に出さない方が素敵です。

 そもそもアフターはHな見返りを確約するものではありません。キャバクラは出会い喫茶ではありません。ホワイトデーだからといって、良からぬ気をおこさぬことです。

◆⑤来月の約束をしましょう

 最後に。別れ際には来月の約束をしましょう。来月の約束とは「三井アウトレットに行こうね」「有馬温泉の旅館を予約したからね」とかではもちろんありません。何度も言いますが、彼女はキャバ嬢で皆さんはお客様です。

 来月の同伴の約束をしましょう。4月になると、ほとんどのキャバクラで「桜まつり」などのイベントを開催します。女の子には、売上や同伴のノルマが課されるので、できる範囲で応援してあげると良いです。

 お客様よ、神様たれ。いつかそのうち、彼女が振り向いてくれるかもしれないし、根負けして口説き落とされてくれるかもしれない。それは来週かもしれないし、来年かもしれない。わからないから楽しいのです。

◆片思いより楽しいことはない

 今回は「ホワイトデーに失敗しないためのポイント5つ」を紹介しました。ここまでしても何の見返りもないのか……とガッカリしているあなた。まだお遊びに手を出すのは早いかもしれません。

 片思いより楽しいことはないのです。相手の好きな部分だけを見ていられるのですから。相手を想って一喜一憂したり、それが原動力になってお仕事や目標に向かって邁進できるなんて素晴らしいことじゃありませんか。

 風呂上がりに床に落ちたベーコンを拾わされるより、ずっと良いと思います。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

男性からホワイトデーはスルーされがちな筆者・みずえちゃん