耐熱容器は、野菜の下ごしらえや肉や魚の加熱など、調理の手間を少しでも減らしたい時に使うと便利です。そのまま電子レンジオーブンに入れられるので、「いちいち鍋を使わなくていい」「移し替える必要がない」といったメリットを実感できるでしょう。

そんな耐熱容器にも、実は種類があることをご存じですか。耐熱容器の種類ごとの違いや、それぞれの特長について解説します。

そもそも耐熱容器とは

耐熱容器に関する情報を紹介してくれているのは、保存容器やキッチンアイテムを扱う『iwaki(イワキ)』の公式サイトです。iwakiの人気商品といえば、耐熱ガラスを使った保存容器。商品を選ぶ際のポイントとして、耐熱容器の特長を解説しています。

そもそも耐熱容器とは、どういった特性を持つアイテムなのでしょうか。イワキ公式サイトでは以下のように解説されています。

耐熱容器とは、温度変化によるお皿の膨張や収縮を小さくして、変形やヒビ割れなどが起こらないように作られた容器で、ガラスやプラスチック、陶磁器などが素材として使われています。

イワキ ーより引用

文字通り『耐熱』なのに加え、プラスチック製は軽く、ガラス製はにおいや色が移らないというメリットがあります。

一方で、用途に合わないアイテムを選んでしまうと、変形やヒビ割れ、破裂といったトラブルが起きる可能性も。種類ごとの違いについても、しっかりと確認しておきましょう。

電子レンジ用とオーブン用の違いとは

耐熱容器には、大きく分けて『電子レンジ用』と『オーブン用』の2種類があります。

電子レンジオーブンも『食品を加熱する』目的で使われる家電製品ではありますが、その仕組みには大きな違いが。電子レンジが食品そのものの分子振動によって温度を上昇させるのに対して、オーブンは庫内の温度を上昇させて温めています。

耐熱容器の『電子レンジ用』と『オーブン用』は、これらの違いに対応するための分類です。

一般的に、電子レンジで加熱する場合は120℃以上、オーブン加熱の場合は300℃程度の熱に耐えられるものでないと、容器が変形やヒビ割れ、破裂などを起こす恐れがあるため注意が必要です。

イワキ ーより引用

電子レンジ用の耐熱容器をオーブンで使用した場合、熱に耐えきれず破損する恐れがあることを、頭に入れておきましょう。

両者の違いを、目で見て判断することはできません。iwaki公式サイトでは、『電子レンジ可』や『オーブン可』、『耐熱温度』や『耐熱温度差』といった表示に注目し、自身が希望する用途に合った製品を選ぶよう注意喚起しています。

耐熱容器を上手に使えば、『冷蔵庫で保存しておいた食品をレンジで温め、そのまま食卓に出す』といった流れも非常にスムースに行えるように。時短調理の強い味方になってくれるでしょう。おしゃれなガラス製の耐熱容器を、ぜひ活用してみてください。


[文・構成/grape編集部]

出典
イワキ
※写真はイメージ