イトーヨーカ堂2月9日にリリース発表した「イトーヨーカドー店舗の事業承継等について」によると、北海道・東北・信越エリアの一部店舗について、セブン&アイグループのヨークベニマル・ダイイチと、食品専門スーパー「ロピア」を展開するOICグループに8月以降、順次、譲渡する。OICグループは、ロピアを中核に「食」の企画、製造、調達、加工、販売を手掛ける企業グループ。今後、譲渡対象の7店舗の跡地に「ロピア」が出店することになりそうだ。

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▼参考記事

関東エリア以外にも出店拡大 コスパ最強スーパー「ロピア」とは?

https://www.bcnretail.com/market/detail/20231025_372761.html


●北海道・青森県・岩手県・新潟県・長野県にエリア拡大



 神奈川県川崎市に本社を置くロピアは、2024年3月現在、全国16都府県と台湾で計90店舗を展開する。さらに、初のフランチャイズ店となる「ロピア 沖縄国際通り店」が3月25日にオープン予定だ。

 23年12月時点では全国13都府県と台湾の計87店舗だったので、これまで店舗のなかったエリアへの出店を急加速していることが分かる。

 イトーヨーカ堂との事業承継に関する契約に基づき、OICグループ(ロピア)が引き継ぐイトーヨーカドー店舗は、屯田店(北海道)、琴似店(北海道)、青森店(青森県)、弘前店(青森県)、花巻店(岩手県)、丸大新潟店(新潟県/丸大の株式譲渡)、アリオ上田店(長野県)の7店舗。

 なお、イトーヨーカドー アリオ上田店は「アリオショッピングセンター」にテナント出店している店舗となり、「アリオショッピングセンター」は営業を継続する。

 引き渡し予定日は24年8月頃~25年3月頃で、順調に行けば引き渡しの数カ月後にロピアがオープンすることになりそうだ。また、この店舗を引き継ぐ結果、ロピアは、今後、北海道青森県岩手県新潟県長野県にも進出し、出店エリアは少なくとも22都道府県まで拡大する。

 ちなみに店舗数が最も多い出店エリアは神奈川県(28店舗)、次に東京都千葉県と続く(ともに10店舗)。最新の店舗一覧は、「ロピア」のウェブサイトで確認できるので、気になった人は調べてみよう。(BCN・嵯峨野 芙美)
2024年2月には三重県にも初出店。今後も全国各地に出店していく模様だ(写真右は「ロピア 桑名サンシティ店」の外観)