2020年10月、覆面のウェブライター・作家である雨穴がYouTubeにアップした“ある家の間取り図”にまつわる動画、「【不動産ミステリー】変な家」。翌2021年7月には動画と前身である同タイトルのウェブメディア記事をもとに、雨穴自らが物語の続きを大幅に書き加える形で書籍化もされ、2023年12月に発売された「変な家2」を含めたシリーズの累計発行部数が180万部を超えるベストセラーとなった。この小説が、監督にドラマ「リーガル・ハイ」、映画『ミックス。』(17)石川淳一、脚本にドラマ「半沢直樹」、映画『七つの会議』(19)の丑尾健太郎を迎え、映画化。3月15日(金)から公開となる。

【写真を見る】間宮祥太朗、佐藤二朗が校内放送に挑戦。あなたの高校で流れるかも!?

間宮祥太朗佐藤二朗がW主演を務め、間宮がオカルト専門の動画クリエイター“雨男”こと雨宮を、佐藤がオカルトネタ提供者であるミステリー愛好家で、変人設計士の栗原を演じる。マネージャーから転居先の一軒家の間取りが“変”だと相談された雨宮が、栗原に意見を聞くべく相談したところ、次々と奇妙な違和感が浮上。そして栗原が恐ろしい仮説を導き出す…という物語が描かれる。

■“変な宣伝”を続々展開中の『変な家』!今度は…“変な校内放送”?

タイトルに“変”が入っている本作は、宣伝方法もちょっぴり変でユニークに展開。通常、映画完成報告では、映画の上映がされるものだが、本作では“変な報告会”と題した映画完成報告会を実施。映画の完成のみを報告し、上映をしないというスタイルだったうえ、会場には黒い衣装に白いお面姿の“雨男”100人が集結。400人の観客を楽しませた。

そして現在全国の高校625校で、W主演を務める間宮、佐藤と原作者の雨穴、さらに主題歌「Frail」を担当するアイナ・ジ・エンドが参加し、映画公開日までのお昼や放課後に流れる校内放送で、スペシャル音源が流れる企画も実施中。MOVIE WALKER PRESSは間宮と佐藤の音声収録現場に潜入し、ちょっぴり変なアドリブ(?)に笑いが止まらない、和気あいあいの掛け合いを目撃してきた。

台本に目を通しながら、「校内放送はいつ流れるの?」と興味津々の様子。ミステリーのムードを漂わせながら冒頭のセリフを読み上げたあと、声を揃えて「こんにちは」と挨拶。間宮の自己紹介に続いた佐藤は「間宮のあとは女子高生の“キャー”って言って、僕の声が聞こえないと思う」と切り出し、名前を再度口にし2度目の自己紹介をするという展開に。そんな佐藤に間宮は「(“キャー”って)なってなかったらどうするんですか!」とすぐにツッコミを入れるなど息ぴったり。

間宮祥太朗もスタッフも大爆笑!佐藤二朗節炸裂な収録現場

映画の見どころについて佐藤が「テーマは間取り。間取りのちょっとした違和感から始まる事件。なかなかないですよね」と話すと、間宮も「この切り口はなかなかない。ジャンルもなんと言ったらいいかわからないです」とコメント。トークを続けようとする間宮に「あのね…」と声をかけた佐藤が体を斜めにすると「ブッ!」という音が!

オナラが出ました、ごめんなさい…」とニヤリとした佐藤は「高校の先生怒るかな。でも、先生が構わなければぜひ、使ってください」とリクエストし、収録現場は大爆笑。音を出さないように気をつけていたスタッフたちも笑いが止まらない。佐藤のアドリブには慣れっこといった様子で間宮は「いい音でした!」と笑顔でフォロー。佐藤は「奇妙な違和感のミステリーなので、奇妙な放屁をしてみました」と堂々と話し、さらなる笑いを誘っていた。また、この校内放送では主題歌を歌うアイナ・ジ・エンドが楽曲の見どころを語っている。

高校の校内放送で流れるため、間宮、佐藤からは高校生に向けたメッセージも。佐藤が「高校生のみなさんは勉強や部活、そして恋愛にも頑張っていると思うので、その息抜きに」とエールを送ると、間宮も「息抜きに映画に行って、話題にしてくれたらうれしいです!」とリクエスト。カップルで映画を観に行くなら、怖いシーンで「“キャー!”としがみつくのもいい」と佐藤がおすすめすると、間宮も「いいですね、青春です」とニッコリ。すると佐藤が「いまになって、先ほどオナラをしたことを後悔しだしてきました…」とちょっぴりうつむくも、「なにを言われても響かないかも!」と間宮が笑い飛ばすなど、最後まで絶妙のコンビネーションでトークを展開し、スムーズに収録は終了した。

収録後に佐藤は「校内放送で映画の告知をするという宣伝方法は初めてでびっくりしました。高校生はもちろん、老若男女いろんな方に観てほしいです」とアピール。また、収録中の佐藤の“自然現象”には「特に感想はないです(笑)」と笑い飛ばした間宮が「お昼や放課後など流すタイミングによって、学校によって校内放送の受け取り方が違ったものになると思います。せっかくなら立ち止まってじっくり聞いてほしいので、各学校の放送委員の方や先生には、流すタイミングにこだわって欲しいです!」と呼びかけると、佐藤も「それは本当にお願いしたいです。お昼の食事をしている時に流すと大変なことになるので、関係各位の皆様、ぜひよろしくお願いいたします」と念押ししていた。

さらに本作では3月1日から東京、神奈川、埼玉、千葉のスクールゾーンにコラボ看板を置く試作も実施中。校内放送とあわせて、学生たちをターゲットにした“変”な宣伝も続々と行われている模様。映画『変な家』の“変”な宣伝企画にぜひ、注目していただきたい。

取材・文/タナカシノブ

自然現象とおとぼけ顔の佐藤と大爆笑の間宮