小さな町工場の経営者が、のちに世界で17万人もの命を救うことになるIABPバルーンカテーテルを誕生させた奇跡の実話を、大泉洋主演で描く『ディア・ファミリー』(6月14日公開)。このたび本作の新キャスト情報と最新ビジュアル&予告映像が一挙解禁。有村架純や光石研ら実力派キャストの出演が発表された。

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1970年代、生まれつき心臓疾患をもっていた娘の坪井佳美は“余命10年”を宣告されてしまう。そんな絶望のなかで小さな町工場を経営する父の宣政(大泉)は、医療の知識も経験もないにもかかわらず、娘の命を救いたい一心で自ら人工心臓を作ろうと立ち上がる。宣政の妻の陽子役を菅野美穂、長女の奈美を川栄李奈、心臓疾患を抱える次女の佳美役を福本莉子、三女の寿美を新井美羽が演じ、医師の富岡進役を松村北斗が演じることがすでに発表されている。

そしてこのたび新たに出演が発表されたキャストは6名。宣政を取材するテレビリポーターの山本結子役を有村架純、人工心臓の実用化をめぐって宣政と対立する東京都市医科大学の教授・石黒英二役を光石研。東京都市医科大学の心臓研究所の研究医の佐々木肇役を上杉柊平、同じく研究医の柳玲子役を徳永えり。宣政の相談に乗る博士の桜田純役を満島真之介、そして先天性心疾患と闘う少女の母親である川野由希役を戸田菜穂が演じる。

あわせて解禁されたビジュアルには、今回新たに発表されたキャスト陣や坪井家の家族団らんのシーンなどが加えられている。また予告映像では研究開発を進める宣政が、山本や石黒、富岡らと関わりを持つ様子や葛藤する姿などが描かれていく。絶対にあきらめない家族が歩んだ23年間の愛の実話を、劇場でじっくりと味わってほしい。

<コメント>

有村架純(山本結子役)

「娘を救いたいというただひとつの思いが、カテーテルという計り知れない愛の形を導いた。この物語は奇跡という言葉では語りきれないように思います。私は坪井宜政さんを取材するリポーター役を務めさせていただきましたが、月川監督や大泉さん、菅野さんとまたご一緒することができてとても光栄でしたし、この物語に少しでも参加できたことをうれしく思います。どうかこの作品が誰かの生きる力へとなりますように」

●光石研(石黒英二役)

「この『奇跡の実話』をスタッフ・キャストが強く共鳴し、映像化に向けて総力を上げて挑みました。大泉洋さんの、この映画にかける意気込みは凄まじく、僕自身、大泉さんとの対峙は緊張の連続でした。実は数年前、僕は脳動脈瘤で、そして昨年父が、大動脈の病気でカテーテルを使用し治療していただき、大事には至りませんでした。筒井家の皆様の御努力で17万人が救われたと聞きました。父も僕もその一人です。本作は、そんな筒井家の皆様の愛の歴史です。色々な世代の方に観ていただきたいと思います!」

文/久保田 和馬

『ディア・ファミリー』の新キャストが発表!有村架純は大泉洋演じる主人公を取材するテレビリポーターに/[c]2024「ディア・ファミリー」製作委員会