福士蒼汰松本まりかが初共演し、吉田修一氏による傑作小説を大森立嗣監督のメガホンで映画化する「湖の女たち」の本予告が披露された。

【動画】「湖の女たち」予告映像

100歳の老人の殺人事件から物語が始まる本作は、福士演じる濱中圭介と松本演じる豊田佳代が刑事と事件関係者という立場でありながら、抗えない関係に溺れ、人間の内なる欲望に目覚めるとともに、過去から隠蔽されてきた恐るべき真実を引き摺り出していく。

本予告では、圭介と介護士の佳代のただならぬ場面からはじまる。佳代の絞り出すような「私がやりました」という声。そして、圭介と伊佐美(浅野忠信)の執拗な取調べに「うちはやってないんや」と泣き叫ぶ介護士・松本(財前直見)、危うい関係を深めていく圭介と佳代の姿が次々と映し出される。「こんな人生望んでたんと違うよな」という圭介のセリフは一体誰に向けているのか。

一方、事件を追う週刊誌記者・池田(福地桃子)が事件の背景に旧日本軍731部隊の存在があったことを知り、佳代の働く介護施設で亡くなった100歳の老人の妻・松江(三田佳子)と対峙する様子も描かれ、「今、世界は美しいのだろうか――」と観客に問いかけるような言葉とともに静かな湖畔が映し出される。

あわせてポスタービジュアルが披露された。圭介と佳代が「理屈では説明できない抗えない力」で引き寄せられ、溺れていく関係を表現するため、実際にプールに入り、水中で撮影を行った。

「湖の女たち」は、5月17日全国公開。

水中で撮影したポスタービジュアル (C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会