メイン画像

九州から東北の広い範囲でスギ花粉の飛散ピークに。スギに加え、ヒノキも本格的に飛び始め、昨日13日は都内で「非常に多い」ヒノキ花粉を観測。週末は晴れて季節先取りの暖かさとなり、広く花粉が大量飛散する予想。花粉症の方は万全な対策を。この先ピークはいつまで続く?

スギ花粉の飛散ピーク 九州はヒノキも本格化

花粉症の方にとっては、今、最も辛いシーズンと言えそうです。
九州から東北の広い範囲で、スギ花粉の飛散が最盛期となっています。また、九州から関東ではまだ量は少ない所が多いですが、スギ花粉に加えて、ヒノキ花粉も飛び始めています。

東京都保険医療局の情報によりますと、都内では早い所では、多摩で2月23日(金)にヒノキの飛散が開始となり、昨日13日(水)は同じく多摩で、1平方センチメートルあたり、50.6個の「非常に多い」ヒノキ花粉を観測しました。ヒノキの花粉は、九州などで本格化し始めている所がありますが、関東でもピークの時期が近づいてきています。

週末は気温上昇 九州~関東で20℃前後 花粉は「非常に多い」

画像B

週末は、広い範囲で晴れる見込みです。また、気温もさらに上昇し、九州から関東まで20℃前後まで気温が上がるなど、季節先取りの暖かさとなるでしょう。

明日15日(金)から16日(土)にかけては、九州から東北南部の各地で、花粉が「非常に多い」予想となっています。花粉が大量飛散することが予想されていますので、花粉症の方は、外出時は万全な対策を行ってください。
17日(日)は九州から近畿は次第に雨が降り、いったん花粉の飛散が落ち着きそうです。ただ、東海や関東は来週にかけて「非常に多い」日が続く見込みです。東北も「多く」飛ぶでしょう。

スギに加え ヒノキのピーク時期が迫る

画像C

3月を折り返す頃ですが、花粉症の方はまだまだ万全な対策が欠かせない日が続くでしょう。
スギ花粉のピークは、四国や近畿、東海、北陸は3月中旬にかけて、関東や東北南部は3月下旬にかけてとなりそうです。あと2週間くらいの辛抱で、スギ花粉の飛散量は徐々に少なくなるでしょう。

ただ、ヒノキ花粉のピーク時期が迫ってきました。ヒノキ花粉は、九州はこれから4月上旬にかけて、中国、四国から近畿、関東も来週にもピークに入り、4月上旬から中旬にかけてが最盛期となりそうです。

スギに反応が出る方はヒノキに反応が出る方が多いため、4月中旬頃にかけて花粉にご注意ください。

外出時の花粉対策

画像D

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。

メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

広くスギ花粉の飛散が最盛期 都内で「非常に多い」ヒノキを観測 ピークいつまで?