RIZAPグループ <2928> が15日に実施する立会外分売について、14日大引け後に分売の値段を377円に決定した。分売の算定基準日は14日、その終値は392円、ディスカウント率は3.82%。

 同立会外分売の実施により流通株式比率が向上、東証プライム上場における形式基準をクリアしたと見られ、上場へ向け前進した格好だ。

 立会外分売予定の株数は2775万5200株で、買付顧客1人につき90万株を限度とする。また、同社の瀬戸健代表取締役社長は同立会外分売で普通株式を売却した資金を元に、23年8月14日に開示した第2回募集新株予約権の行使を予定している。

 同新株予約権の行使条件は割当日から1年が経過するまでの四半期の連結営業利益が1度でも黒字化することで、同社は24年3月期第3四半期(23年10-12月)において黒字化を達成。この募集新株予約権の行使により、同社の資本は最大106億円以上増加し、大幅な財務基盤の強化が実現する。

 同社はこの資金について、財務基盤強化だけでなく、chocoZAP事業の成長投資資金にも充当する方針。また、プライム市場への上場申請に必要な施策の1つとして、関連当事者取引の解消のため、今後、23年8月14日および24年1月29日に実施した、瀬戸健社長の資産管理会社CBMからの資本性劣後ローンの返済も検討していく。