第96回アカデミー賞(2024)の作品賞を含む最多7部門で受賞を果たした「オッペンハイマー」が描くテーマを凝縮したテレビスポット(2種)が、このほど公開された。

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本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者J・ロバートオッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話に基づいて描いた作品。クリストファー・ノーランが監督、脚本を務め、主演のキリアン・マーフィほかエミリー・ブラント、マット・デイモンロバートダウニー・Jr.らが出演している。

第96回アカデミー賞では、作品賞のほか、監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバートダウニー・Jr.)、撮影賞(ホイテ・バン・ホイテマ)、編集賞(ジェニファー・レイム)、作曲賞(ルドウィグ・ゴランソン)の7部門でオスカーを獲得した。

テレビスポット「THE WORLD FOREVER CHANGES篇」(https://www.youtube.com/watch?v=3OrkC5fiQZU)では、ノーラン監督作「バットマン ビギンズ」「インセプション」に参加した渡辺謙が、「ひとりの天才科学者が世界の在り方を変えた。その世界に、私たちは今も生きている」と語りかける。マーフィが演じるオッペンハイマーの呆然とした表情をとらえた映像は、ダウニー・Jr.が演じるアメリカ原子力委員会の委員長ルイス・ストローズ、デイモンが扮するマンハッタン計画の最高責任者レズリー・グローブス、ブラントが演じるオッペンハイマーの妻キティを続々と紹介。苦悩するオッペンハイマーの表情と、本作のテーマ「THE WORLD FOREVER CHANGES」で結ばれている。

遠藤憲一がナレーションを務めた「栄光と没落篇」(https://www.youtube.com/watch?v=qRmVkJsboMg)は、「創り出してもいいのか、このような兵器」と葛藤するオッペンハイマーが苦悩する姿から始まる。原子爆弾開発に関する「マンハッタン計画」を率いることになった天才物理学オッペンハイマー、その人生に浮かびあがるのは「栄光」「苦悩」「没落」という3つのキーワードだ。優秀な科学者たちを率いて原子爆弾の開発に成功するが、原爆投下がもたらすその惨状を聞き、深く苦悩する。冷戦、赤狩りという時代の波にのまれていくオッペンハイマーの生涯とは――。今を生きる私たちに、物語は問いかけてくる。

オッペンハイマー」は、3月29日より全国公開。IMAXは全国50スクリーン、Dolby Cinemaは全国10スクリーン、35ミリフィルム版は109シネマズプレミアム新宿にて同時公開。

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