NGT48、1期生として第一線で活躍する西潟茉莉奈さん。まだまだアイドルとして頑張りたいという彼女に、昨年を振り返ってもらいつつ今年の抱負を聞いた。

【写真】NGT48、1期生として活躍する西潟茉莉奈さんに、今年の抱負を聞いた

■「アイドル活動が思った以上に楽しくて、やっぱり今しかできない瞬間だなと改めて思います」

――昨年は同じ1期生の中井りかさんが卒業されましたが、振り返ってみてどんな年でしたか。

昨年は一瞬で過ぎ去った1年で、特に夏にMV撮影だったりフェスだったり、NGT48のコンサート、中井りかちゃんの卒業コンサートと卒業公演があって、本当に8年間で一番忙しかったです。あとは裏テーマで“りかちゃんに捧げた夏”だなと私は思っています(笑)。

りかちゃんが、改めてNGT48の中で本当に大きな存在で、りかちゃんがいてくれたからNGT48を世間に知っていただけたことや、MC力とかも本当にすごくて、いっぱいおもしろいことを言ってくれたことを実感しました。今のNGT48にちょっと足りない部分なんですけどもいろんな場面で背中を見せてくれたりかちゃんが卒業して今、本当に寂しいです。だから、あっという間に過ぎちゃった1年だったなって思います。

――一緒に活動してきたメンバーが卒業すると、西潟さんの中でも卒業を意識したりもするのでしょうか。

私も48グループの中だと、年齢的にはかなり上のほうになってしまいます。NGT48に入ったときは、当時の支配人には25歳まで頑張ってほしいと言われたんですけど、25歳を超えて、今年29歳になっちゃいます。アイドル活動が思った以上に楽しくて、やっぱり今しかできない瞬間だなと改めて思いますし、私は卒業したらもう二度とアイドルにはならないので、この瞬間を楽しみたいなっていう思いもあります。卒業は次のステップに進む夢への第一歩なんだろうなと思うので悲しいとは思わないんですけど、今はせっかくなれたアイドルをまだ頑張りたいって気持ちがあります。

――今までの活動の中で、アイドルを辞やめることを意識したことはありましたか。

正直何度もありましたね。自分は向いてないのかなって思って、落ち込むこととかもあったりしたんですけど、ステージに立って客席を見渡してみるとやっぱり応援してくださる方が楽しみに待っててくださったりとか、この日のために予定を空けてくださったりとか、あとはイベントとかもにも会いに来てくださったり、時間をかけて新潟まで来てくださったり本当に愛を注いでもらえているので、もうちょっと頑張ってみようかなって思って今があります。ここまで頑張れたのはこのステージがあったからなんだとか、この景色を見るために今まで頑張れたのかなって思うこともたくさんあったりして、辞めなくてよかったなってめっちゃ思います。

――西潟さんにとってアイドルとは?

アイドルってみんなを笑顔にする職業かなと思いますし、人に寄り添う職業かなって。介護とは別なんですけど、心が寄り添うお仕事かなって思います。応援してくださる方の悩みだったり、今こういう病気になっちゃってとかっていうのを教えてくださる方が多くて、アイドルだけどより近い存在になれたらいいなと思いますし、私に話して楽になったと言われるような存在になりたいです。

――年齢制限なんてないと思いますので西潟さんにはもっとアイドルを続けてほしいです。

次に明確にやりたいってことがあれば卒業もありだと思うんですけど、今この瞬間、ステージで歌って踊れることって奇跡に近いことなんじゃないかなと思ってて。ステージに立てば、うちわとかサイリウムを持って応援してくださる方がいて、普通の女の子だったら絶対に経験できないことなので、この体験を一日でも長く大事にしていきたいなと思います。私は20歳になる年の19歳でNGT48に入ったので、バイトAKB48のときとか入れるともう10年ぐらいになりますが、できるところまでアイドルを続けたいと思います(笑)。

■「私も活動してる中で卒業のタイミングが見つかるんじゃないかなと思います」

――西潟さんが卒業を決めるきっかけは何になるんでしょうか。

そうですね。すべてをやり切ったタイミングかなと思ってます。自分がやりたかったことだったり、叶えたかったことを叶えるということもそのひとつかなと。多分きっとここかなって思うタイミングがあってみんな卒業を選ぶと思うので、私も活動してる中でそのタイミングが見つかるんじゃないかなと思います。

――そして今年の春には同じ1期生の本間日陽さんも卒業されますが、西潟さんはNGT48でどんな存在になりたいと思ってますか。

4期生も入ってきて、まだ一緒にステージに立ったのが1回ぐらいしかないので、これからどんどん一緒に立てたらいいなって思いますし、あとは活動していく中でいろんな葛藤とかも出てくると思うんですよ。自分が思い描いてたアイドル像と、実際にアイドルになってみての現実とのギャップというか理想とのギャップが出てくると思うので、そこをサポートしてあげられるような、1期生として今まで自分がやってきた経験を伝えられたらいいなと思います。最年長なので自分はアイドルを楽しむっていうこともやりつつ、グループを支える立場になれたらと思ってます。

――本間日陽さんが卒業されると寂しくなりますね。

はい。日陽が高校1年生ぐらいのときに入ってきて成長して綺麗な大人になっていく姿を見てきたので、なんか娘のような妹のような感じに思っていてやっぱり寂しいですよね。日陽はステージですごく華があるメンバーで、日陽のパフォーマンスが好きっていうメンバーが多いので、アイドルとしてのパフォーマンスのお手本のメンバーがいなくなってしまうということにちょっと不安は感じます。

日陽が今までリハーサルとかで、ドラ3(ドラフト3期生)だったり、2期生だったり、3期生のメンバーにすごいいろんなことを教えてくれたと思うので、メンバーが日陽がくれた言葉を活かせたらいいなと思います。自分も日陽の背中を見てたりとか傍にいて、日陽のいいところをたくさん吸収したりとか、真似をしたりとか、こうしてみようかなって思って試行錯誤してきたので、これからいなくなっちゃうのは不安なんですけど、自分たちもお手本になれるように頑張っていきたいなと思います。

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

私のことを応援してくださる方は本当に優しくて温かい方が多くて、自分が頑張れてるときも頑張れてないときもずっと見守って支えてくださった方なので、これからも恩返しをしつつ、人生の中で私を応援することが楽しいって思っていただけるようになりたいです。

つらいときとかに私を思い出して、また頑張ろうって思っていただけるような存在になれたらいいなと思っています。大人の魅力を発信していきますので、これからも応援していただけるとうれしいです。

撮影・取材・文=野木原晃一

NGT48、1期生として第一線で活躍する西潟茉莉奈さん