日本代表の森保一監督が、北朝鮮代表との連戦に意気込みを語った。

14日、日本サッカー協会(JFA)は2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に臨む日本代表メンバー26名を発表した。

予選2連勝の日本は、ホームとアウェイで北朝鮮との連戦を戦う中、アジアカップ2023のメンバーを中心に招集。その中で、DF長友佑都(FC東京)が電撃復帰を果たした他、FW小川航基(NECナイメヘン)、MF相馬勇紀(カーザ・ピア)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、DF橋岡大樹(ルートン・タウン)らが復帰した。

予選4連勝に向けて北朝鮮との連戦を控える中、森保監督は意気込みを語った。

2026年北中米ワールドカップに向けてアジア2次予選を戦うということで、すでに2試合を消化していますが、今度の北朝鮮との対戦で2次予選突破に向けて、その先のアジア予選突破に向けて、チームとしても経験値を上げてレベルアップしていきたいと思います」

「何よりも一戦必勝という目の前の試合に向けて最善の準備をする。試合に勝つということ、ホーム国立競技場で結果を出せるように、最善の準備をしたいと思います」

「そして、我々を応援してくださっているサポーターの皆さん、国民の皆さん、試合を応援してくださっている方に喜んでいただけるように、全力で戦って勝利を届けられればと思っています」

連勝を求めていくという森保監督。アウェイでの試合は13年ぶりの開催となるが、これまで1度も勝利を挙げておらず、ゴールすら決められていない場所だ。

やりにくさも当然ある中で、アウェイゲームについては「おそらく想定外のことはたくさんあると思いますし、覚悟を持って平壌での戦いに臨まなければいけないと思います」と語り、「これまでの戦いの中でも、我々の最善の準備というのは変わりませんが、都度色々なアクシデント、想定外のことが起きた中でベストを尽くして最大限の力を発揮することを意識してきました」と、様々なことを想定しているとした。

ただ「色々な意味で厳しい戦いになると思いますが、我々が最善の準備をして最大限の力を発揮するということは、今まで通り自分たちがやれることに目を向けて、落ち着いて準備をし、戦いに臨めればと思います」と語り、自分たちにフォーカスして結果を残したいとした。

一方で、アジアカップは優勝候補筆頭に挙げられながらもベスト8で敗退。大会を通じて苦戦し、アジアでの勝負弱さも痛感させられることとなった。

森保監督は「アジアカップでの成績というところにおいては、選手たちもそうですし、応援してくださる方にも良い結果をお見せできなかったことは申し訳ない気持ちですし、私自身、深く悲しい気持ちになっています」と振り返り、「アジアカップからの修正点という部分では、アジアカップだけでなく、過去に起こったことの成果と課題をしっかりと改善していく。成果の部分であれば、過去にできたことよりも今から未来に向かってできることを考えてやっていく上で、同じ気持ちでいます」と、しっかりと糧にしていきたいとした。

また「何を改善するという点では、全ての部分。攻撃も守備もですが、課題としてセットプレーからの失点が多かったと思うので、そこは改善できるようにということと、セットプレーと違うオープンプレーの中でも、ロングボールの対応から我々に取って難しい戦いになってしまったことはあるので、ゴール前に相手がよりシンプルにボールを入れてきたときにどうやって守備の対処をするか、そこからどう攻撃につなげていくかをチームとして確認して、課題にできればと思います」と、課題を克服していきたいという。

北朝鮮は未知な部分もある中で、間違いなくタフで力強く戦ってくることになるだろう。

「次の試合では相手がどう戦ってくるかというところでは強く戦ってくること、構えて戦ってくることも含めて両方できるので、相手がどのような戦い方をしてきても対応できるようにやっていきたいと思います」

「臨機応変さというところでアジアカップは自分たちが想定したことでない部分の対処が上手くいかずに終わったので、基本的な想定をしながらも想定外のことに対応できることは次の戦いで大切になってくると思います」