大好きな人と結婚したはずだったのに、夫と全然気持ちが通じ合っていないと感じるのはなぜ?――ワンオペ子育て、セックスレス、話の通じない夫…共感間違いなしのコミックエッセイ「始まりはレスでした」の連載がウォーカープラスでスタート。もしかしてうちってセックスレス?という、妻が気づいた違和感から、夫婦の関係を再構築する長い闘いが幕を開ける!

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第5回となる今回は「夫との話し合いが辛い理由」をお届け。夫と話し合いをしていると、「押し付けばかりだった」という自分の母親を思い出して、自分のことが嫌いになるというポメさん。そこまで母親の影響を嫌悪する背景には、幼少期の壮絶な経験があった。

■ポメさん「わたし自身に原因があると思っていました」

――ポメさんが育った家庭が「普通じゃないかも」ということに気づいたのはいつごろだったのでしょうか?

実家にいるころは誰にも話したことがなくて、大人になってはじめて友人に話してからです。母にされていたことを「おかしい」と思ってはいたのですが、母は妹に対しては普通の対応をしていたので、わたし自身に原因があるんだろうと思っていました。

――今回の漫画の中で、ずっと「死にたい」と思っていたポメさんが、「何もしてないなら死ぬ必要なくない?」と気づくシーンがありますが、なぜそう思えるようになったのでしょう?

母から、理不尽な扱いをされたり暴力を振るう理由を言われたことはないんですよね。それに気づいて、わたしが何もしていないと感じるのなら、わたしが納得いかないうちは死ぬ必要はないのでは…と思うようになりました。もし母親から「お前のここがおかしい」と言われて、納得していたらと思うと怖いです。

――今も、ポメさん自身のなかに母親の影響を感じることはありますか?

実は母も両親(わたしの祖父母)と絶縁しており。なので母と縁を切ってしばらくは「わたしも母と変わらないことをしている」「縁を切るなんて親不孝だ」「わたしも将来娘に縁を切られてしまうのでは」と悩んでいました。でも、そうやって過去や未来のことを考えて悩むよりも、今、家族といる時間を楽しむほうが大事だし、そうすれば未来もきっと明るい…と考えるようにしています。そう考えだしてからは、母の影響はあまり感じなくなりつつあります。

【漫画】「話し合いが辛い理由」より