三菱UFJ信託銀行株式会社（取締役社長：長島(ながしま) 巌(いわお)、以下 三菱UFJ信託銀行）は、2023年4月より首都圏を中心として提供を開始しておりました、スタートアップ向け経営管理プラットフォームサービス「MUFG FUNDOOR」（以下本サービス）について、2024年4月から全国での提供を開始いたします。
（１）本サービスの狙いと背景
三菱 UFJ 信託銀行は、株主名簿管理人として、株主総会および取締役会の運営サポート、株式実務やIPO実務に関するアドバイス、ストックオプションの発行や管理の支援、コーポレート・ガバナンス対応支援などの取り組みを通じ、スタートアップの成長を支えてまいりました。
岸田政権において、2022年年頭に「スタートアップ創出元年」が宣言され、同年11月には“戦後の創業期に次ぐ、第二の創業ブームを実現すべく、スタートアップの起業加速と既存大企業によるオープンイノベーション推進を通じて、日本にスタートアップを生み育てる「エコシステム」を創出する”という、官民による我が国のスタートアップ育成策の全体像を示した「スタートアップ育成5か年計画」が発表されました。
一方で、人的リソースに限りあるスタートアップにおいては、煩雑な手続きを要する株式実務やIPO実務、法改正等も多いストックオプションの対応に課題を感じている企業が多いのが実情です。
かかる環境下、株主総会や煩雑な株式関連業務をはじめとした経営管理業務のDX推進を加速させることが、三菱UFJ信託銀行としてのスタートアップ「エコシステム」への貢献、スタートアップの更なる持続的成長支援に繋がると考え、株式会社FUNDINNO（代表：柴原(しばはら) 祐喜(ゆうき)／大浦(おおうら) 学(まなぶ)、以下FUNDINNO）と共同で、本サービスの開発を進めてまいりました。
2023年4月より、首都圏中心に本サービスの提供を開始しておりましたが、既に100社を超えるご契約を頂いており、また多数のご好評の声を頂いております。
こうした声に応え、スタートアップ「エコシステム」への更なる貢献を図るべく、2024年4月より、本サービスの提供エリアを全国に拡大します。併せて、三菱UFJ託銀行の信託代理店である株式会社三菱UFJ銀行においても、本サービスの取扱いを開始いたします。
（２）本サービスの概要
三菱UFJ信託銀行の豊富な経験と株主管理の知見を結集したスタートアップ支援のノウハウ、株主総会に必要となる招集通知・委任状・議事録の自動作成機能、取締役会機能、経営会議などの重要会議機能等を、FUNDINNOが提供するスタートアップ向けクラウド型経営管理ツール「FUNDOOR」に機能強化の上、提供いたします。
株主総会と取締役会で発生する各種事務手続きについて、各々独立してDX化するサービスはこれまでもございましたが、本サービスでは、株主総会と取締役会の両方をワンプラットフォーム上で組み合わせることにより、複雑なストックオプション発行手続き等、これまで困難なコーポレートアクションのDX化を実現いたしました。三菱UFJ信託銀行では、本サービスを通じて、スタートアップの経営管理業務の効率化と省力化に貢献してまいります。
（３）本サービスの特徴
株主名簿を起点として、株主総会、取締役会、増資やストックオプション発行等のコーポレートアクションが、これまでにない高い機能性の実現により、シームレスにワンプラットフォームで一体対応可能となりました。
１.多種多様な機能
「クラウド型株主名簿」「クラウド型新株予約権原簿」の管理機能をベースとして、ペーパーレスを実現する「株主総会DX」機能、電子署名も可能な「取締役会DX」機能、取締役会の前提となる経営会議等の運営・管理を効率化する「重要会議」機能、ストックオプション発行をアシストする「コーポレートアクション」機能、ストックオプションの管理・活用を効率化する「ストックオプション管理」機能等、各機能が密接にリンクすることで、煩雑かつ分離していた各業務が一気通貫で対応可能です。
２.操作性に優れたプラットフォーム
株主名簿や新株予約権名簿の管理から、株主総会や取締役会の開催、議事録の作成・保管、電子署名まで、一連の手続きがスムーズにWeb上で完結できます。
３.24時間365日アクセス可能な「株式実務FAQ」
本サービス上で、株主総会、取締役会の議案をプリセットします。議案ひな型の提供に留まらず、株式実務やIPO実務のお悩みや課題解決に向けて、三菱UFJ信託銀行の株式実務に関する知見・ノウハウを結集した、「株式実務FAQ」機能を実装しております。内容が充実した「株式実務FAQ」機能をご利用いただくことで、24時間365日、いつでも自由なタイミングで必要な情報、知りたい情報にアクセス可能です。
４.便利な提携サービス
株価算定や規程類の管理、IPOコンサルティングのほか、IPOに不可欠となる印刷会社による支援業務等、スタートアップの成長に必要なサービスを厳選してご紹介。サービス提供企業が、お得な特典をご用意しております。
今後の開発については、足元の2024年度のストックオプションに関する税制改正にも対応できるよう機能開発を進め、随時実装していく予定です。またこれらの機能に留まらず、利用者であるスタートアップの声を反映し、随時新しい機能を開発・実装予定です。
三菱UFJ信託銀行では、株式実務やIPO実務の支援、本サービスの提供を通じて、スタート アップの皆さまの経営資源を、企業の持続的成長に不可欠となる戦略構築や課題解決に割り当てられますよう、その環境づくりを後押ししてまいります。
（ご参考）
■主要機能について
■株主総会ＤＸ機能の画面イメージ
■ＳＯ発行・管理機能の画面イメージ
配信元企業：三菱ＵＦＪ信託銀行株式会社
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