スター・ウォーズ」シリーズに登場したロボット、C-3POの頭部が84万3750ドル(約1億2500万円)という驚異的な価格で売却された。「スター・ウォーズ」映画やスピンオフのテレビ番組で40年以上C-3POを演じたアンソニー・ダニエルズが、3月13日にプロップストア・オークションズを通して多数のアイテムを売却した。

1983年作「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)」でアンソニーが着用し、前面と後面、首リングで構成されたC-3POの頭部のほかには、「スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)」の手書きの注記がついた第4稿の台本が6万2500ドル(約940万円)で、アンソニーが着用した特注の木製スタンドに飾られたC-3POの一対の金属製の手が3万7500ドル(約560万円)で落札された。

アンソニーは以前、C-3POの頭部を売却することに「ためらい」があったことを認めており、ハリウッド・レポーターに「進めてしまっていいのだろうか」と自問自答したと語り、「これらのアイテムの中には、50年を共にしたものもあるから、(売却することについては)複雑な心境だ」と付け加えていた。

今回、2回目で最終となるアンソニーのコレクションのオークションは現在のところ、主要な役柄を演じた俳優による唯一の「スター・ウォーズ」関連オークションとなっている。

アンソニーが同誌に語ったところによると、当初、自分のコレクションを妻のクリスティン・サヴェージさんに託し、死後に売却するつもりだったが、その計画を妻に話したところ、「今売ればいいんじゃない」と提案されたそうで、「妻はこんなものに関わりたくないんだ」と明かしていた。

そんなアンソニーは「スター・ウォーズ」シリーズの製作者ルーカスフィルムから贈られた、シリーズへの40年間の貢献を祝福する像と、レゴブロックで作られた約46?のC-3PO像の2つのアイテムは、手元に留めておくことにしたという。