イングランド代表を率いるガレス・サウスゲイト監督が、招集外となったアーセナルDFベン・ホワイトについて説明した。イギリススカイ・スポーツ』が伝えている。

イングランドサッカー協会(FA)は14日、今月の国際親善試合に臨む同国代表メンバー25名を発表した。

今回の発表ではエバートンのDFジャラッド・ブランスウェイトとニューカッスルFWアンソニーゴードンの初招集に、リバプールDFジョーゴメス、ブレントフォードFWイヴァン・トニーの復帰がトピックとなった。

その一方で、ニューカッスルDFキーラン・トリッピアー、リバプールDFトレントアレクサンダーアーノルド、チェルシーDFリース・ジェームズの不在で手薄な右サイドバックでは、プレミアリーグ首位のアーセナルで安定したパフォーマンスを継続するホワイトの招集が期待された。

しかし、その注目のホワイトは今回の招集メンバーから外れていた。

今回の会見では当然のことながらサウスゲイト監督にホワイトに関する質問が飛んだが、同監督は選手自身が招集を望まなかったとその理由を明かした。

「調子を見れば、明らかに彼が出場に値しないとは言えない」

「先週(アーセナルSDの)エドゥから電話があり、ベンは現時点でイングランド代表に選ばれたくないと言われた」

「私にとって、それは非常に残念なことだ。彼は本当に好きなプレーヤーだからね。ブライトン時代に私がユーロに連れて行ったプレーヤーであり、ワールドカップにも連れて行ったプレーヤーだ」

カタール後に彼と話をしたのは、私が彼を選ぶことに熱心だったからだが、明らかに彼の側には遠慮があった。その理由はよく分からないが、それは尊重しなければならない」

「彼は良いプレーヤーであり、イングランドに変化をもたらすことができるプレーヤーだと思うし、私は彼のために扉を開いたままにしておきたいと思っている」

なお、ホワイトの招集拒否に関しては、カタールワールドカップ途中離脱の原因となったとされる、アシスタントコーチスティーブ・ホランド氏との確執が疑われている。

だが、サウスゲイト監督は自身とホランド氏を含めホワイトとの関係に問題がないと主張している。

「我々の間には何の問題もない。また、スティーブ・ホランドについても問題ないと言わなければならない。なぜならそのことは記事で言及されているが、私はそれが気に入らないからだ」

「ホワイトは依然としてこのスカッドにいる。しかし、我々には対応できない。したがって、私は自分たちを助けてくれる人たちに焦点を当てている」

また、マンチェスター・ユナイテッドでの印象的な活躍によって初招集を期待する声も多く上がっていたMFコビー・メイヌーに関しては、そのポテンシャルと人間性を高く評価しているとしながらも「彼はほんの数試合しか出場していない」と、現時点でのスリーライオンズ入りは時期尚早と語った。

出場機会を求めてウェストハムにレンタル加入したものの、不振が続き今回のメンバーから外れたMFカルヴァンフィリップスについては、「彼の調子は最近十分ではない」、「私は彼と話したし、彼は理解してくれた」と、双方納得した上での選外だったと説明している。