ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグ、リバプールvsスパルタプラハが14日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが6-1で圧勝した。この結果、2戦合計11-2としたリバプールの準々決勝進出が決定した。なお、リバプールのMF遠藤航は前半のみの出場となった。

先週に敵地で行われた1stレグを5-1で圧勝したリバプールは、今週末にFAカップ準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦を控える中、敵地で逃げ切ってのEL8強入りを狙った。

クロップ監督は1-1のドローに終わった先週末のマンチェスター・シティ戦から先発4人を変更。ファン・ダイクエリオットマク・アリスター、ルイス・ディアスに代えてロバートソン、クラーク、ガクポ、サラーを起用。遠藤やソボスライ、ヌニェスは継続起用となった。

主力起用で早い時間帯の決着を求めたドイツ指揮官の意図をしっかりと理解するリバプールが、まさに怒涛の攻撃を仕掛けていく。

まずは7分、相手を押し込んで右サイドで細かく繋ぐと、右サイド深くのソボスライがマイナスに折り返したボールを中央のヌニェスが右足ダイレクトでゴール右下隅に突き刺した。

開始早々の先制点で勢いづくホームチームは8分、相手キックオフの流れから連動したプレスによって高い位置でサラーが引っかけると、ボックス中央のクラークが冷静にコースを狙ったシュートを流し込み、嬉しいトップチーム初ゴールを記録。続く10分にはそのクラークの見事なボール奪取から仕掛けたショートカウンターでボックス中央のサラーが絶妙なコントロールシュートを突き刺し、クラブ史上初となる7年連続公式戦20ゴールを達成した。

なおも、攻撃の手を緩めない無慈悲なレッズは14分、相手陣内左サイドで遠藤がインターセプトからすかさず右サイドサラーに展開。そのサラーがボックス付近まで運んで折り返したボールを、中央のガクポが右足ダイレクトで合わせ、4点目まで奪ってみせた。

これで2戦合計9-1となったことで、時間の経過と共に意図的にペースダウンしたリバプール。それでも切り替えの局面では緩みを見せず、カウンターからヌニェスやクラークが果敢に5点目を狙う。

前半終盤にかけてはスパルタプラハがようやく押し返し始めると、42分にはGKからの長いボールを起点に中盤でルーズボールに反応したプレシアードがワンタッチで背後へスルーパスを供給。これに反応したビルマンチェビッチが遠藤の前に入ってボックス中央に抜け出してシュートに持ち込むと、遠藤にディフレクトしてコースが変わったボールがGKケレハーの反応の逆を突く形でゴール右隅に決まった。

4-1で試合を折り返しリバプールハーフタイムで3枚替えを敢行。遠藤とジョーゴメス、ヌニェスを下げてマコーネル、ツィミカス、エリオットを投入した。

後半も勢いを持って入ったクロップのチームは48分、ボックス手前右でサラーからパスを受けたソボスライがそのままボックス右に持ち込んで右足を振ると、DFが出した足に当たってコースが変わったシュートがニア上に突き刺さった。

これでスパルタプラハの気勢を削ぐと、55分には右CKの二次攻撃からエリオットのグラウンダーのミドルシュートをゴール前の密集でガクポがわずかにコースを変えて左隅に流し込んだ。

前半同様の後半立ち上がりの連続ゴールによって完全にお祭りムードのリバプールは、ここから週末のユナイテッド戦を睨んだ戦い方にシフト。

アンサーに代えてファン・ダイク、殊勲クラークに代えてムシアロフスキをトップチームデビューさせる。その後、エリオットやガクポにさらなるゴールは生まれなかったものの、6-1でクローズしたホームチームが2戦連続の大勝を収めた。

この結果、チェコ王者に格の違いを見せつけた優勝候補筆頭が余力を残してベスト8進出を決めた。

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