現地時間10日に米ロサンゼルスで行われた映画の祭典アカデミー賞の授賞式。主演女優賞を受賞したエマ・ストーン(35)の衣装にまさかのトラブルが発生した。さらに、エマのステージ上での振る舞いも批判を浴びている。


◆栄光の瞬間、特注ドレスのファスナーが壊れる



ルイ・ヴィトンの特注ドレスを着たエマ・ストーン



 この日、エマが着ていたのは、薄いミント色とウエスト部分に付いたフレアが特徴的なルイ・ヴィトンの特注ドレス。SFロマンティック・コメディ映画『哀れなるものたち』で演じた主人公ベラ・バクスターをイメージして作られたものだという。


 そんなこだわりの衣装で授賞式に臨んだエマ。2017年に映画『ラ・ラ・ランド』で最優秀女優賞を受賞している彼女にとって、今回は2度目のオスカーがかかった大舞台だったのだが……。なんと最優秀女優賞の発表のときに、背中のファスナーが壊れるというハプニングに見舞われた。


◆「背中は見ないでね!」ピンチを明るく乗り切ったが……
 困惑した表情を見せながらも、ステージに上がったエマ。マイクの前に立ってスピーチを始めると、くるっと背中を向けて「ドレスが壊れてしまった」と自ら告白した。




 そして「(ドレスが壊れたのは)確実に『I’m Just Ken』のときだと思う」と述べ、映画「バービー」でケン役を演じたライアン・ゴズリングが、ステージ上でパフォーマンスした時に、ノリノリになりすぎて壊れてしまったと冗談交じりに語った。


 それから、最優秀女優賞を受賞した喜び、スタッフや関係者、家族への感謝の気持ちをひとしきり述べた後、「本当にありがとうございました。背中は見ないでね!」と言いながら壇上を後にした。


 晴れ舞台でのピンチを明るく乗り切ったエマだが、ネット上ではドレスを製作したルイ・ヴィトンに対しブーイングも。米エンタメサイト『Page Six』によると、ブランドのインスタグラムには、「たった2時間の授賞式にも耐えられない衣装を作るなんて、オートクチュールのブランドって言えるの?」「ドレスは素敵だけど、H&Mよりも良質なファスナーを作らないとね」といった厳しい声が多数寄せられているようだ


◆相次ぐハプニングにドギマギ?!
 エマをめぐっては、衣装トラブル以上に物議を醸す出来事も起きていた。主演女優賞のプレゼンターだったアジア系俳優のミシェル・ヨーから、オスカー像を受け取る際の態度が「ひどすぎる」「差別的」と非難を浴びたのだ。


 アカデミー賞では、オスカー像を渡してくれた昨年の受賞者をハグして、感謝を示すのがお馴染みの光景となっている。ところがエマは、ミシェルとハグどころか目を合わすこともなく素通りし、同じステージ上にいた親友のジェニファー・ローレンスからオスカー像を受け取りハグ。さらに他の白人俳優たちとも喜びを分かち合っている様子が映像に映し出された。


 その後、渦中のミシェルがインスタグラムを更新し、「混乱させてしまったけど、オスカー像を手渡すという輝かしい瞬間を、あなたの親友であるジェニファーと共有したかった」と説明。ステージ上での出来事は、自分の判断で行ったことだったと明らかにした。




 ミシェルの釈明により、「なんだそういうことだったのね」と納得する人もいた一方で、たとえばメリル・ストリープのような白人のベテラン俳優に対しても、同じ態度を取っただろうか?と疑念を抱いた人もいた模様。


 ただ、「エマはむしろ壇上で戸惑っているように見えた」と指摘する意見も少なくない。なかには、「いきなりドレスが壊れてパニック状態になっていたうえ、ステージではオスカー像がなかなか手渡されず、ワチャワチャになったのでは」といったコメントもあり、相次ぐハプニングにドギマギしただけという見方もあるようだ。


<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>



エマ・ストーン