2024年3月16日ダイヤ改正のうち、新幹線に関する主な事柄をまとめました。ダイヤに加え、長年にわたり設定されてきた割引も終了します。

「北陸新幹線延伸」以外の変更点は?

2024年3月16日、JRグループが全国規模のダイヤ改正を実施します。最大の目玉は北陸新幹線の敦賀延伸ですが、このほかにも輸送需要に応じた変更が実施されます。ここでは、新幹線関連の主な改正ポイントを挙げていきます。

北陸新幹線が延伸、北陸本線三セク移管
北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業。東京~敦賀間を直通する「かがやき」「はくたか」が計14往復、敦賀で在来線特急と接続する「つるぎ」が25往復設定されます。
・最速の所要時間は、東京~福井間が2時間51分(36分短縮)、大阪~金沢間が2時間9分(22分短縮)、名古屋~金沢間が2時間9分(16分短縮)です。
北陸新幹線延伸に伴い、北陸本線の敦賀~金沢間が第三セクターハピラインふくい(敦賀~大聖寺)とIRいしかわ鉄道大聖寺~金沢)に移管されます。
・特急「サンダーバード」「しらさぎ」の運転区間が敦賀までに短縮されます。
・特急「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「ダイナスター」が廃止されます。

東海道・山陽新幹線の最終列車に変化
・東京→岡山の最終「のぞみ93号」の東京発時刻が6分繰り下がり、20時39分に。東京→西明石の最終列車は、後続の東京20時54分発「のぞみ95号」に変わります。
・博多→東京の最終「のぞみ64号」の博多発時刻が1分繰り下がり、19時00分に。
新大阪→東京の最終は、21時24分発の定期列車「のぞみ64号」の6分後に臨時「のぞみ」が設定されます。

山形新幹線に新型E8系デビュー
山形新幹線つばさ」に新型のE8系電車が順次投入されます。一部列車は宇都宮~福島間で最高速度が275km/hから300km/hに向上し、最大4分短縮します。
・東京~福島間で「つばさ」と併結する「やまびこ」は、E2系からE5系に変わります。

上越新幹線の下り最終列車繰り上げ
・東京→新潟最終列車の東京発時刻が20分繰り上がり、「とき347号」21時20分発に。
・東京→高崎最終列車の東京発時刻が20分繰り上がり、「たにがわ477号」22時40分発に。

このほか、ダイヤではありませんが、長年にわたり設定されてきたきっぷの「乗継割引」が廃止されます。これは、新幹線在来線を乗り継ぐ場合、在来線の特急料金などを半額にするというものです。ただし、西九州新幹線武雄温泉駅と、北陸新幹線敦賀駅での乗り継ぎについては、料金を通しで計算する“特例”が適用されます。

山形新幹線の新型E8系電車(乗りものニュース編集部撮影)。