山本望叶主演のドラマ「アイドル失格」(毎週土曜夜11:00-11:30、BS松竹東急/TVerDMM TVにて配信)の第9話が3月9日に放送された第9話では、実々花(山本望叶)たち「テトラ」のファン感謝祭の様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】和気あいあいな様子が微笑ましい…山本望叶“実々花”らテトラのメンバー

■「アイドル失格」とは

NMB48・安部若菜によるデビュー小説『アイドル失格』(KADOKAWA)を実写化ドラマ化した本作。“アイドル×オタク”の禁断の恋を描いており、人気アイドルでセンターを務める主人公・小野寺実々花がある出来事をきっかけに、熱心なオタク・吉野ケイタと交流を重ねていく。

本作で実々花が所属するアイドルグループ「テトラ」のメンバーには、原作者の安部と同じNMB48のメンバー4人が抜擢。不動のセンター小野寺実々花役にはNMB48の次世代ビジュアルエースと名高い山本望叶がドラマ初主演を果たす。そして実々花のライバル・一ノ瀬萌役を川上千尋が、ムードメーカーの空野あかり役を上西怜が、リーダーの川嶋サヤ役を泉綾乃がそれぞれ担当。また、実々花に“ガチ恋”するオタク・吉野ケイタ役は、舞台やドラマ、映画など多方面で活躍する俳優・小林亮太が演じる。

その他にも、ケイタの幼馴染・山田咲良役の美山加恋、ケイタのバイト先の店長・笹山健志役の本田博太郎、実々花と共演する人気イケメン俳優・立花廉役の内藤秀一郎に加え、塚本高史、カミヤサキ、池田努、みやなおこ、渋江譲二、青柳尊哉、大津尋葵、宮下修司、菊田万琴、しずる(KAZMA・村上純)、三浦マイルド、石橋遼大(四千頭身)といった豪華な顔ぶれが勢揃い。2023年12月にNMB48を卒業した渋谷凪咲も、ゲストキャストとして出演する。

■「ファン感謝祭」を控えたアイドルとオタク…それぞれの事情

第8話のラストで幼馴染の咲良(美山加恋)が自宅に訪れた翌日、ケイタ(小林亮太)はネギ(大津尋葵)に“テトラのファン感謝祭には行かない”と宣言する。

一方、「試しに付き合ってみる?」と言われた咲良に、“昨日言ったことは冗談だけじゃない”と言われるケイタ。さらに、“一度実々花を見てみたい”とファン感に誘われることに…。

その頃「テトラ」のメンバーは、順位発表に向けてそれぞれライブ配信をおこなっていた。実々花(山本望叶)はファン投票について、“ファンにお金を使わせてるみたいであまり好きじゃない”とメンバーに言うと、人気投票に賛成派の萌(川上千尋)は“1位になったメンバーがセンターの方が納得できる”と告げる。

そんな萌は366日連続配信をしたり、SNSにリプを返したりと、投票のために精力的に行動していたのだった。

■ファン感謝祭で起きた“番狂わせ”の人気投票

そしてついに迎えたファン感謝祭。ファンによる人気投票の結果、前年1位だった実々花が3位に転落し、萌が1位に輝く。メンバーや会場がざわめく中、実々花は淡々とスピーチをこなし、ケイタはそんな実々花をただ真っすぐに見つめていた――。

その後の特典会で咲良に連れられてきたケイタは、「何か言いなよ」と実々花に何か言葉をかけるよう言われる。するとケイタは「言いたいことありすぎて言えない」とだけ告げ、その場を後にするのだった…。

帰宅した実々花とケイタは、それぞれSNSで「テトラ 実々花」とエゴサーチをおこない、否定的な意見ばかりを目にしていた。そんな実々花にあかり(上西怜)は「どのポジションでも、テトラテトラだよ」「萌の初センター、盛り上げようね」と励ます。

■再びケイタに連絡を取る実々花…

その後、テトラのメンバーたちのもとにマネージャーがやって来て、ある決定事項を告げる。それは、次回のシングルが両A面での発売になること、そして片方は予定通り投票で1位だった萌がセンターを務め、もう片方はドラマのプロモーションも兼ねて、これまで通り実々花がセンターを務めるという内容だった…。

単独でのセンターが叶わなかった萌は泣き崩れ、他のメンバーも複雑な気持ちになりギクシャクした状態になってしまうテトラのメンバーたち。そんな中、実々花は先輩女優(渋谷凪咲)と遭遇する。そして「人気投票でも順位落ちちゃったし…」と弱音こぼす実々花に、その先輩は「そんなこと…悩んでる暇あんの?」「期待されてるうちが華やで」と活を入れた。

その後実々花は、ケイタが“実々花への批判コメント”に対して一つひとつ反論のメッセージを送っていることを知る。そして思い悩んだ末、実々花はケイタに電話をかけ「ありがとう」と伝えるのだった――。

次話では、実々花がテトラを辞める決心を告げる様子が描かれる。また次回予告映像では、萌が実々花に“ファンとの繋がり”を問い詰め、「実々花のためにアイドルやってるんじゃないんだって!」と訴えるシーンも。テトラ崩壊の危機が訪れる第10話は、3月16日(土)の夜11時から放送予定となっている。

■これまでのあらすじ

アイドルグループ「テトラ」のセンターを務める高校2年生の実々花は、アイドルとしての毎日に漠然とした違和感と不安を抱えていた。一方、夢や目標もなくいつも周りに合わせて生きている冴えない大学生・ケイタは、ある日知人に誘われたアイドルのライブで「テトラ」と出会い、実々花にガチ恋してしまう。

その後、「テトラ」のチェキ会で実々花と初めて話すことになったケイタだが、どういうわけか彼女に「死なないでね」と告げる。その一言が胸に刺さり、ケイタの存在が気になった実々花は、ファンとアイドルの垣根を超え、ケイタのバイト先である熱帯魚ショップへと向かうのだった…。

ケイタとの距離を縮める中、実々花自身も自分の存在意義を見出したりと、その存在は実々花の中で確実に大きくなっていき、2人は水族館デートををするなど距離を縮めていく。

しかしそんなファンとの“繋がり”がメンバーのサヤにばれてしまい、指摘されたことで実々花はケイタとの関係を断ち切る。落ち込むケイタに幼馴染の咲良は「試しに付き合ってみる?」と冗談交じりで伝えるが――。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

しずる・KAZMAの「Z」は正式にはストローク付き表記

「アイドル失格」第9話より/(C)BS松竹東急/KADOKAWA