株式会社サイトロンジャパン(本社:東京都新宿区、代表取締役:渡邉晃)は、Player One Astronomy社の冷却CMOSカメラ「Apollo-M MAX PRO」、アクセサリー「ソーラー・ファストチルター」、「フォトスフィア7.5nmフィルター 31.7mm」、「UVenusフィルター 31.7mm」を2024年3月19日に発売いたします。

■発売概要

ブランド名:Player One

希望小売価格:すべてオープン価格

商品名:Apollo-M MAX PRO

予想市場価格:税込170,000円前後

商品名:ソーラー・ファストチルター

予想市場価格:税込23,000円前後

商品名:フォトスフィア7.5nmフィルター 31.7mm

予想市場価格:税込20,000円前後

商品名:UVenusフィルター 31.7mm

予想市場価格:税込35,000円前後

発売日: 2024年3月19日(火)

※予想市場価格はあくまで当社の予想によるものであり、実際の販売価格とは異なります。

Apollo-M MAX PRO


■製品特長

グローバルシャッターのIMX432を搭載

SONY製1.1型IMX432は、第3世代Pregiusテクノロジーを採用した約177万画素のモノクロCMOSセンサーです。

・グローバルシャッター方式のため、高速フレームレート時に撮影対象が歪まず、太陽や月面の撮影に適しています。また、冷却機能を搭載することで星雲の長時間露光でも高いクオリティで撮影が可能です。

・1.1型の大型フォーマットに1辺が9μm四方のピクセルピッチを採用。飽和電荷容量は100ke-と非常に大きく、広いダイナミックレンジを持っています。

・従来のグローバルシャッターCMOSセンサーと比較すると、IMX432センサーではバンディングノイズ(縞状のノイズ)が大幅に軽減され、得られる画質が大幅に向上しています。

・ゲインが145以上になると自動的にHCG(ハイコンバージョンゲイン)モードに切り替わり、最小2.6e-まで読み出しノイズを抑えます。

・12bitの高画質のまま、最大126fpsの高速記録を行うことができます。


カーボン樹脂製ボディ採用

・軽量で高い剛性を誇るカーボン樹脂を本体ボディに採用しており、本体質量はわずか約420gです。

ヒートシンク側が軽量になることで重心が鏡筒に寄り、よりバランスよく撮影システムを組み上げることが可能です。

デュアルTEC冷却システム

・長時間の太陽撮影の際に、センサーの温度を一定に保ち、熱による画質の変化や悪化を最小限にとどめます。また、冷却温度を下げると長時間露光時のノイズが抑えられるため、星雲や銀河の撮影にも使用でき、活用の幅が更に広がります。

・2つの冷却素子(TEC)と、気密性・断熱性に優れたチャンバーで、センサーを効率的に冷却し、最大で外気温-35℃~-40℃の極めて高い冷却効果を得ることができます。

ヒートシンクの排熱ファンはASCOMドライバー上から回転速度を0~100%の間で微調整できます。回転速度を落とすことで消費電力と作動音を低減することができます。

出力調整可能な結露防止ヒーターを装備

・冷却時のセンサーやカバーガラスの結露を防ぐため、PC上から出力調整が可能なヒーターが標準装備されています。

出力調整可能な結露防止ヒーターを装備

・冷却時のセンサーやカバーガラスの結露を防ぐため、PC上から出力調整が可能なヒーターが標準装備されています。



DPS(デッドピクセルサプレッション)機能
・ホットピクセルやクールピクセルといった撮影に不要なデッドピクセルを自動的に取り除くことで、ダーク減算を行わなくてもクオリティの高い画像を得ることができます。


先進的なUSB Type-Cを採用

・カメラとパソコンの接続にはUSB-AやUSB-Bより先進的な規格であるUSB3.0 Type-Cを使用します。USB Type-Cにはコネクターの裏表の区別がなく、迅速で確実な接続が可能です。オートガイダーなどのアクセサリー用のポートも用意されており、接続にはUSB2.0 Type-Cを使用します。


DDR3 512MBキャッシュメモリ搭載

・本体内部に512MBDDR3キャッシュメモリを搭載しています。フレームのドロップを回避し、読み出しを安定させることで読み出しノイズを減らす効果があります。

状況に応じて付け替え可能なチルトプレートが付属

・カメラの傾きを調整するチルトプレートが2種類付属しています。

・前面(対物側)から3対のネジで調整できるフロント3Pプレートは標準で装着されており、外径が小さく軽量です。

・付属アクセサリーのリア4Pプレートはカメラ背面(接眼側)から4対のネジで調整できます。フィルタードロワーやフィルターホイールを取り付けたままカメラの傾きを調整できるので、星像の状態やニュートンリングの発生を確認しながら精密な調整が容易に行えます。

・いずれのプレートも精密に調整が可能なため、正確性が求められる観測にも適しています。


過電流・過電圧保護システム

・DC12V電源ポートやUSBから供給される電源に異常が生じた場合、回路の破損を防ぐための保護システムが内蔵されています。

■主な仕様

商品名:Apollo-M MAX PRO

センサー:SONY IMX432(モノクロ)

フォーマット:1.1型(14.5mm×9.9mm

解像度:1608×1104(約177万画素)

ピクセルピッチ:9μm×9μm

シャッター:グローバルシャッター

シャッター速度:32μs~2000s

QE:最大約79%

飽和電荷容量:100ke-

A/Dコンバータ:12bit

読み出しノイズ:22.9~2.6e-

HCGモード:対応(145~)

FPS:126FPS(12bit)

冷却機構:2段TEC冷却

冷却温度:外気温-35℃~-40℃

電源:DC12V3A

電源ポート:外径φ5.5mm内径φ2.1mmセンタープラス

動作外気温:-10℃~60℃

動作湿度:0%~80%

保護ガラス:AR Plusマルチコート(クリア)

φ32mm厚さ2mm

フランジバック:17.5mm

データポート:USB3.0(Type-C

デバイスポート:USB2.0(Type-C

内部キャッシュ:512MB DDR3

接続規格:31.7mm差し込み / M42 P0.75mm

質量:約420g

筐体直径:78mm

対応OS:Windows7,8,10,11

付属品:1.25″ノーズピース、キャップ(1.25“、M42)、USB3.0 Type-C to Aケーブル(2m)、USB2.0 Type-C to Cケーブル(0.5m)、USB2.0 Type-C to Bケーブル(0.5m)、4点チルトプレートM42-M42 20mm延長筒、M42-M48 17.5mm延長筒、M42-M48 0mmステップアップリング、エアーブロワー、六角レンチ、ドライバー、M2.5ネジ×15、セミハードケース、ケーブルバンド




ソーラー・ファストチルター


・カメラと望遠鏡の間に挟むことで、カメラの角度を素早く、大きく変えることができる太陽撮影用のユニークなアダプターです。

・カメラを傾けて光軸からずらすことによって、Hα太陽望遠鏡で太陽を撮影する際に発生するニュートンリング(干渉縞)の影響を抑え、画像のクオリティを向上させます。

・±9°傾けることができるため、様々な光学系で有効に使用できます。

・可動部分には光漏れを防ぐ遮光スポンジが装着されています。


■主な仕様

本体厚み:15mm

光路長:40mm

アダプター:31.7mm差し込み、31.7mmスリーブ

本体ネジ:両側M42×P0.75mmメス

質量:約120g

フォトスフィア7.5nmフィルター 31.7mm


・可視光で太陽面を撮影する際に、粒状構造や黒点のコントラストを上げることのできる撮影補助フィルターです。使用する際は、必ず太陽用の減光フィルターと併用してください。

・540nmをピークに半値幅7.5nmの特性を持っています。

■主な仕様

サイズ:外径31.7mm×高さ7.5mm(うちネジ部分2.5mm)

ネジ:M28.5×P0.6mm

フィルター厚み:1.85mm

特性:半値幅7.5nm/中心波長540nm

波面誤差:1/4λ

透過率:約97%

光学濃度:OD4


UVenusフィルター 31.7mm


・紫外線フィルターです。320nm~380nm の紫外線のみを通過させます。金星の分厚い雲は紫外線の反射率が高いため、このフィルターを使用することで金星大気の模様を鮮明に写すことができます。

■主な仕様

サイズ:外径31.7mm×高さ7.5mm(うちネジ部分2.5mm)

ネジ:M28.5×P0.6mm

フィルター厚み:1.85mm

特性:帯域幅60nm/中心波長350nm

波面誤差:1/4λ

透過率:約80%

光学濃度:OD5 (200nm~700nm)、OD4(700nm~1100nm)、OD3(1000nm~1500nm)


※記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

※記載されている商品は天体望遠鏡専門店およびサイトロンジャパン直営店のみでの取扱となります。

【商品についてのお問い合わせ先】

株式会社サイトロンジャパン

国内営業本部 ストア課 TEL:03-6908-3112

Player One Astronomy社について Player One Astronomy社は、中国蘇州に拠点を置く天体観測機器メーカーです。「Player One」のブランド名の下、革新的な技術で洗練された製品を開発し、天体観測機器市場のトッププレーヤーを目指しています。
ホームページ
https://www.sightron.co.jp/playerone.html 株式会社サイトロンジャパン 双眼鏡や天体撮影カメラ等の光学製品を製造・販売する光学メーカーです。海外製の交換レンズブランドや、世界最大の天体望遠鏡メーカーなどの国内代理店業務も行っています。

https://www.sightron.co.jp

配信元企業:株式会社サイトロンジャパン

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