南岸低気圧が次々と 関東は北部で大雪、平地でも積雪に 天気と気温のまとめ(3月3日~3月9日)

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■気圧配置の特徴
3日、前線を伴った低気圧が東北を通過し、低気圧からのびる前線が東~北日本を通過した。4日、前線を伴った低気圧が、発達しながら日本の東海上を北東へ進んだ。5日、前線を伴った低気圧が東シナ海を東進した。6日、前線を伴った低気圧が本州の南海上を東進し。発達しながら日本の東海上へ遠ざかった。7日、前線を伴った低気圧が日本のはるか東を東北東へ進み、高気圧の中心が日本海へ移動した。一方、夜は別の低気圧が伊豆諸島近海で発生し北東へ進んだ。8日、前線を伴った低気圧が伊豆諸島近海~日本の東へ進んだ。また、別の低気圧が日本海を東進した。9日、低気圧が東北を通過し、三陸沖を東へ進んだ。日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となった。

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■降水
3日、東北から北陸を中心に雪や雨が降り、強まった所があった。4日、北陸を中心に雨や雪が強まった。6時間降雪量は新潟県津南で34センチに達し、昨冬までの3月の1位の値を更新する大雪となった。5日、西~東日本の広い範囲で雨が降り、九州南部や伊豆諸島で大雨となった。西日本の標高の高い地点や関東甲信の山沿いでは、寒気の影響で雪となった。6日、西~東日本の広い範囲で曇りや雨の天気となり、東日本の山沿いは雪となった。関東平野部でも数センチの積雪を観測した。7日、北海道日本海側で雪が降った。8日、低気圧周辺の関東沿岸を中心にまとまった雨となり、内陸や西~東日本の日本海側は寒気の影響で雪となった9日、東北や関東甲信北部、北陸の山沿いで断続的に強い雪が降り、24時間の降雪量は群馬県藤原で48センチの大雪となった。

■気温
3日、九州や東海の一部で15℃を超えた。4日、関東や西日本は気温が上昇した。最高気温は東京で15.7℃、高知は16.3℃、福岡では15.2℃に達した。一方で、北日本や北陸はあまり気温が上がらず、最高気温は仙台で6.7℃、新潟では4.1℃となった。5日、西~東日本は気温があまり上がらなかった。東京の最高気温は9.1℃止まりで、最も寒い時期を下回った。6日、東~北日本を中心に最高気温が一桁となった所が多くなった。西日本太平洋側では気温が上昇し、鹿児島は4月上旬並みの20.3℃を観測した。7日、上空に寒気が居座り、西~北日本は日中も気温が上がらなかった。8日、寒気の影響で気温はあまり上がらず、東京の最高気温は9.4℃と一桁台で、最も寒い時期を下回った。9日、気温があまり上がらず、10℃未満の所が多くなった。最高気温は大阪で9.0℃、名古屋では8.9℃といずれも真冬並みの気温となった。

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■今期間(3月3日3月9日)の天候のまとめ
平均気温は、西日本は平年並みか平年よりやや低く、東~北日本では平年より低い所が多かった。一方で、沖縄・奄美は平年並みの所が多かった。
降水量は、西日本の太平洋側で平年よりかなり少なく、北海道ではほとんど降水のなかった地点もあった。一方で、東日本は平年並みか平年より多く、東京の期間降水量は平年の1.8倍程となった。
日照時間は、九州南部で平年並みとなり、北海道では平年より多かった。その他の地点は日照時間に恵まれず、北陸は平年の5割、沖縄・奄美では3割程度の日照時間となった。

南岸低気圧が次々と 関東は北部で大雪、平地でも積雪に 天気と気温のまとめ(3月3日~3月9日)