OpenAIが発表した動画生成AI『Sora』はテキスト(プロンプト)を入力するだけで、リアルな動画を生成できるツールだ。今年2月にそのデモが公開された際には、あまりに手軽にリアルな動画が生成できることから、AIに関連する話題を一時独占した。

【画像】あまりにもリアルな『Sora』で生成された動画のスクリーンショット

 Soraの公開時、同生成AIはビジュアルアーティストやデザイナー、映画製作者など一部の人にのみ提供されていた。現在も一般ユーザーは利用できず、「いつ一般公開がされるのか」に注目が集まっている。こうした中で、OpenAIで最高技術責任者(CTO)をつとめるMira Murati氏はThe Wall Streetに対して、動画生成AIモデル『Sora』を「年内にも一般公開する」と語った。

 インタビューでMurati氏が語ったところによれば、「『Sora』は年内、あるいは早ければ数ヶ月以内にも一般公開されるかもしれない」とのこと。

 さらにMurati氏は、『Sora』は動画だけでなく、最終的には音声の生成にも対応する計画があるとしている。また、Soraが生成する動画コンテンツはユーザーが気軽に編集できる形にしたいと考えているそうだ。

 『Sora』の利用料金については、OpenAIの画像生成AIモデル『DALL-E』と「同様のコストで利用できる」のだという。参考までに、『DALL-E3』の全機能が利用可能な「ChatGPT Plus」は、月額20ドル(約3,000円)にて提供されている。

 Murati氏は『Sora』の今後について、「我々はこの技術について、人々が編集したり創造したりできるツールとして使う方法を見つけようとしている」と語っている。映像制作の経験がない人でも高品質な動画が生成できる『Sora』は、クリエイティブの世界を大きく変えるかもしれない。個人的にも早く試してみたいものだ。

Source
https://www.wsj.com/tech/personal-tech/openai-cto-sora-generative-video-interview-b66320bb?mod=rss_Technology
https://www.theverge.com/2024/3/13/24099402/openai-text-to-video-ai-sora-public-availability

(文=塚本直樹)

動画スクリーンショットより