ウィリアム皇太子ヘンリー王子が、英ロンドンで開催された「ダイアナレガシー・アワード」授賞式で対面を避けるように別々に登場した。ウィリアム皇太子は会場のステージに立ち、母ダイアナ妃を偲ぶスピーチを行った。式典終了後には受賞者達が宿泊先のホテルへと戻り、米カリフォルニア州からビデオ通話で登場したヘンリー王子と交流を楽しんだ。

現地時間14日夜、英ロンドンの「科学博物館」で慈善団体「ダイアナ・アワード」が2年に一度開催する「ダイアナレガシー・アワード」授賞式が行われた。

1999年に設立した「ダイアナ・アワード」は、生前のダイアナ妃の「若者には世界を変える力がある」という信念を引き継ぎ、いじめ防止やメンタリングプログラムなどを実施している。

同団体の設立25周年記念の幕開けとなる「レガシー・アワード」は、社会貢献や人道的活動を行った若者に授与される、最も名誉ある賞だ。

授賞式では、ダイアナ妃の息子達であるウィリアム皇太子とヘンリー王子が、対面を避けるように時間差で参加した。ウィリアム皇太子はステージでスピーチを行い、その後ヘンリー王子が米カリフォルニア州からビデオ通話で登場したのだ。

最初に、タキシード姿のウィリアム皇太子が授賞式の壇上に立つと、スピーチでは亡き母ダイアナ妃をこのように偲んだ。

「自分の名前を冠するチャリティが世界中の若者を元気付けるため、このように感動的な活動をしているのを見たら、母はさぞかし光栄に思ったことでしょう。」

そして「母は私に、誰にでも恩返しができる可能性があることや、困っている人は誰でも人生の支えを受けるに値することを教えてくれました」と述べた後、こう続けた。

「母のこの信念が今夜、レガシー・アワードを受賞する素晴らしい若者達に表れていることを、とても誇りに思います。」

その後、皇太子は20名の若者達に賞を授与すると、「みなさんが幅広いことをこなしていることに、私は驚いています」と称賛し、このように労った。

「勉強と生活、家族、その他すべてと並行してやっているのだから。みなさんの多くは、このようなことをするたび多くの壁に直面していることでしょう。」

ウィリアム皇太子午後8時15分頃に会場を出て、午後9時に式典が終了した。その後、受賞者達はロンドンウォータールーにあるホテル「ヒルトン」に戻ると、午前0時にホテルの会議室でヘンリー王子とのビデオ通話が始まった。

受賞者達が座るテーブル席の手前に設置されたスクリーンには、ヘンリー王子がカリフォルニア州モンテシートの自宅から姿を見せた。

王子は「そちらに行けなくて申し訳ない。ご一緒できれば良かったんだけど」と詫びると、「本当にありがとう。多くの人々に勇気を与え、同時に母の遺産を守ってくれて、とても感謝しています」と付け加えた。

王子は受賞者達とビデオ通話を行う中、彼らが祝福のためにロンドンの街に繰り出すつもりならば「あまり面倒なことに巻き込まれないように」とジョークを述べる場面もあった。

王子とのビデオ通話が終了し、受賞者達がそれぞれの部屋に戻ったのは午前1時だったという。

画像は『The Diana Award Instagram「THE LEGACY AWARD_」』『Sky News X「Prince Harry thanked recipients for “protecting his mother’s legacy”」』『The Prince and Princess of Wales Instagram「Celebrating 25 years of The @DianaAward」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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