アルマジロはくるんとボールのように体を丸めることで知られているが、野生下では敵から身を守るための行動だ。だが、動物園で飼育されているアルマジロの場合、安心感や愛着を得るために丸まることもあるようだ。
動物園の園長先生と、子供たちの読み聞かせイベントに参加したミツオビアルマジロのカチは、その愛くるしいひっつきクルリンパで子供たちのハートをわしづかみにしたようだ。
園長先生のズボンにひっついて丸まったり、ぬいぐるみを抱きしめて丸まったりと、野生のアルマジロとはまた違ったシチュエーションでクルリンパする。
アメリカ、インディアナ州サウスベンドのポタワトミ動物園で飼育されているミツオビアルマジロのカシは、この日、園長のジョシュ・シスクさんに連れられて、子供たちに読み書きを教えるケネディ・アカデミーのイベントに参加した。
ジョシュ園長は実際にカシを見てもらいながら、アルマジロについての本を読み聞かせていたのだが、子供たちの注目を一気に集めたのはカシだった。
好奇心旺盛なカシは、園長のズボンにひっついてくるんと丸まる。それを何度も繰り返すのだ。
野生のアルマジロは敵が来た時に身を守るため硬いうろこでおおわれた体をボールのように丸めて防御態勢をとる。
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だがカシは、明らかにそれとは違う目的で丸まっていたようだ。園長がぬいぐるみを渡すと、それを追いかけて、ぎゅっと抱きしめてクルリンパ、なのだ。
このイベントは夜に開催されており、夜行性のアルマジロは元気いっぱいだったようだ。周りにあるものに興味を示し、慕っている園長のズボンにひっついて遊ぶのが楽しくなっちゃったみたい。
子供たちは大喜びでその姿に見入っていた。きっとアルマジロについて詳しく知りたいと思うお友達も増えたんじゃないかな。
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ミツオビアルマジロは、ブラジル東部の固有種で草原や森林に生息する小型のアルマジロだ。体長は20~27cm、体重は1~1.5kgで寿命は12~15年ほど。
野生下では群れをつくらず単独で行動し、穴を掘って巣をつくる。食性は雑食で、昆虫、ミミズ、果実などを食べる。
生息地では食用とされることもあり、開発による生息地の破壊や乱獲などで絶滅危惧種に指定されている。
written by parumo
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