ラ・リーガ第29節、オサスナvsレアル・マドリーが16日にエル・サダールで行われ、アウェイのマドリー2-4で勝利した。

首位のマドリーは10位のオサスナとのアウェイゲームで2連勝を狙った。前節は不振のセルタを相手にヴィニシウスの先制点を皮切りに、相手の2つのオウンゴールで効果的に加点。試合終了間際にはギュレルにラ・リーガ初ゴールも生まれる実り多き内容での4-0の完勝を収めた。

アンチェロッティ監督はインターナショナルマッチウィーク中断前の最後の一戦での勝利に向けて前節から先発3人を変更。ナチョに代えてチュアメニ、ルーカス・バスケスとモドリッチに代えてカルバハル、クロースを起用した。

戦前は堅い展開も予想されたが、試合は立ち上がりから撃ち合いの展開となった。

まずは開始4分、オサスナのビルドアップに対してマドリーが圧力をかけると、ボックス手前でカテナからボールを奪い切ったヴィニシウスがそのままボックス内に持ち込んで冷静にGKとの一対一を制し、公式戦4試合連続ゴールとした。

痛恨のミスから先制を許したオサスナだったが、こちらもファーストチャンスをゴールに繋げる。7分、右CKの場面でニアのDFカルバハルが頭で触ったボールがファーに流れると、エランドの左足での折り返しをニアのブディミルが左足ボレーで押し込んだ。

すぐさまリードをフイにしたものの、試合の主導権は渡さないアウェイチームは、失点直後にリュディガーのスルーパスに反応したヴィニシウスがボックス内で再びGKと一対一に。だが、股間を狙ったシュートはGKセルヒオ・エレーラの好守に阻まれた。

即時勝ち越しには至らなかったが、以降も良い形で押し込んでいくマドリーは18分に勝ち越しに成功。相手陣内左サイドでの細かい繋ぎからブラヒム・ディアスの浮き球パスでポケットに侵入したバルベルデが折り返しを供給。これを中央に絞ってきたカルバハルが右足アウトで叩く技ありのフィニッシュでゴール左隅に流し込んだ。

ゲームキャプテンの見事なゴールによって良い時間帯にリードを手にしたマドリーは、クロースを起点にゲームをコントロール。流動的なポジショニングで相手のプレスをいなしながら、要所で押し込んでバルベルデのミドルシュートやセットプレーから際どいシーンを創出した。

前半終盤にはカウンターの形から反撃を試みるオサスナが、アルナイスの左からの鋭いカットインシュートでゴールに迫ったが、右隅を捉えたシュートはGKルニンのビッグセーブに阻まれた。

マドリーの1点リードで折り返した後半は立ち上がりから拮抗。しかし、冷静にゲームを進めるエル・ブランコが畳みかける攻めで一気にオサスナを突き放す。

61分、GKルニンからの長いボールをバルベルデが競り勝って背後へ流すと、これに反応したブラヒム・ディアスがDFを振り切ってそのままボックス内に侵入し、GKとの一対一を制す。さらに、直後の64分には今度はリュディガーの縦パスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したバルベルデの落としで左サイドを突破したヴィニシウスがGKに寄せられる寸前で右足アウトで押し出す絶妙なシュートを流し込み、ドブレーテを達成した。

この連続ゴールで勝利を決定的なモノとしたアンチェロッティのチームは、カマヴィンガやディアスクロースを下げてナチョ、モドリッチルーカス・バスケスのベテランを投入。早くも試合をクローズにかかる。

その後、ギュレル、フランガルシアの若手を投入して交代カードを使い切ったマドリーは、後半アディショナルタイムの91分にムニョスに2点目を奪われたが、危なげなくこのまま試合を締めくくった。

2試合連続4ゴールを挙げて連勝を飾ったマドリーは、良い形でインターナショナルマッチウィークに入ることになった。