ラ・リーガ第29節が16日に行われ、オサスナとレアル・マドリードが対戦した。

 2位のジローナに勝ち点差7をつけて首位に立つレアル・マドリードは、今季ここまで1敗のみと安定した成績を残しており、前節もセルタに4-0で快勝した。しかし、2月以降はリーグ戦で連勝がなく、アウェイで勝ち点3を持ち帰りたい。一方、10位のオサスナは前節ジローナに敗戦したが、直近5試合で3勝1分1敗の成績を残している。

 試合は早い時間帯に動いた。3分、オサスナのDFアレハンドロ・カテナからヴィニシウス・ジュニオールがボールを奪い、相手GKとの1対1になると、冷静にゴール左側へ流し込んだ。ヴィニシウスの公式戦4試合連続ゴールでレアル・マドリードが幸先よく先制に成功した。

 早々にミスから失点を喫したオサスナだったが、すぐさま同点に追いつく。6分、オサスナのコーナーキックをニアサイドでダニエル・カルバハルがクリアできずに逸らすと、ファーサイドでホルヘ・エランドが中央へ折り返し、最後はアンテ・ブディミルがゴールへ蹴り込んだ。ブディミルは今季15ゴール目となった。

 同点に追いつかれたレアル・マドリードは、8分に決定機が訪れる。アントニオ・リュディガーからのスルーパスでヴィニシウスが完璧にオサスナのDFラインの背後を取り、GKと1対1に。しかし、ヴィニシウスのシュートはGKセルヒオ・エレーラの好セーブに阻まれ、得点には至らなかった。

 それでも18分、ブラヒム・ディアスの浮き球パスを受けたフェデリコ・バルベルデがペナルティエリア内で中央へパスを送ると、最後はカルバハルがダイレクトでゴールへ流し込んだ。レアル・マドリードが勝ち越しに成功する。

 その後、両チームともになかなか得点が生まれなかったが、均衡を破ったのはレアル・マドリードだった。61分、GKアンドリー・ルニンからのロングフィードをバルベルデがヘディングで逸らすと、最終ラインの背後にブラヒム・ディアスが抜け出す。ブラヒム・ディアスは冷静に相手GKとの駆け引きを制し、ゴールネットを揺らした。

 さらに64分には、リュディガーのスルーパスをバルベルデが落とすと、ヴィニシウスがドリブルでペナルティエリア内まで持ち運び、相手GKのタイミングをずらす絶妙なシュートでゴールへ流し込んだ。

 3点差に広げられたオサスナだったが、後半アディショナルタイムに右サイドからヘスス・アレソがグラウンダーのクロスを入れると、ペナルティエリア内でボールを受けたイケル・ムニョスがシュート。これがゴールに吸い込まれ、2点差に追い上げる。

 しかし、オサスナの反撃もここまで。試合終了間際のアルダ・ギュレルのロングシュートはクロスバーに阻まれ、得点は生まれず。このまま4-2でレアル・マドリードが勝利を収めた。

 1試合未消化のジローナとの勝ち点差を10に広げたレアル・マドリードは、31日に次節ホームでアスレティック・ビルバオと対戦する。一方、オサスナは30日にアウェイでアルメリアと対戦予定となっている。

【スコア】
オサスナ 2-4 レアル・マドリード

【得点者】
0-1 4分 ヴィニシウス・ジュニオールレアル・マドリード
1-1 7分 アンテ・ブディミル(オサスナ)
1-2 18分 ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード
1-3 61分 ブラヒム・ディアスレアル・マドリード
1-4 64分 ヴィニシウス・ジュニオールレアル・マドリード
2-4 90+1分 イケル・ムニョス(オサスナ)

ハイライト】オサスナ vs レアル・マドリード

レアルがオサスナに勝利[写真]=Getty Images