7日間の講義形式でExcelの使い方を伝授するコミックエッセイ、『マンガでわかる Excel』(2020年刊行、KADOKAWA)。前回の記事では、本書より「今すぐ使える関数7選」を抜粋し、4つの関数を紹介しました。今回は、その続きとして「IF関数」を見ていきましょう。残りの2つは次回記事で紹介します。

<前回記事> 【マンガで解説】あっ、これならわかりやすい!Excel初心者でも「今すぐ使える関数」を4つ紹介

登場人物紹介

Excel初心者、必見!今すぐ使える関数(詳しい使い方は記事後半へ)

「はい」「いいえ」で結果を導くIF関数

ある条件に合致するかどうかに対して「はい」または「いいえ」で答え、それぞれで異なる結果を返す関数について解説します。

普段私たちも、「信号は青である」という条件に対して「はい」なら進む、「いいえ」なら(赤なので)止まるというように、頭の中で整理して行動を決めています。この判断をExcel上で行うのが、IF(イフ)関数です。一見難しそうですが、日本語に置き換えるとすぐに理解できます。

条件と「はい」「いいえ」の処理を日本語に置き換えると、図表2のように整理できます。

この条件と、条件が真(はい)の場合と偽(いいえ)の場合それぞれの表示を引数に指定すると、IF関数の式ができあがります(図表3)。

条件式は、以下の6種類の記号を使用して表現します(図表4)。

★式の中で「空欄」を表すには、「"」(ダブルクォーテーション)を2つ並べて「""」と入力します。

複数の条件があるなら関数を入れ子にする

試験点数が90点以上なら「◎」、70点以上なら「△」、それ未満なら「×」を表示するというように、条件が複数に分かれている場合は、IF関数にさらにIF関数を組み込む「入れ子」にしてみましょう。これも、日本語で整理すればすぐに式を組み立てられます(図表5・6)。

【監修】羽毛田 睦土  公認会計士・税理士。羽毛田睦土公認会計士・税理士事務所所長。合同会社アクト・コンサルティング代表社員。東京大学理学部数学科を卒業後、デロイトトーマツコンサルティング株式会社(現アビームコンサルティング株式会社)、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)勤務を経て独立。現在は、エクセルの研修を行う他、エクセルVBAやGASのプログラム開発なども行っている。おもな著書に『関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方』(インプレス)など。

【漫画】あきば さやか  宮城県出身・東京都在住。仙台の広告代理店で、5年間企画営業として勤務後、イラストレーターに。 2015年から独身会社員時代のしくじり体験をもとにした4コマ漫画「しくじりヤマコ」を SNS上で発信。働く女性を中心に共感を呼ぶ。現在は結婚・出産し、仕事と育児の両立に奮闘中。そんな日々の様子をブログでも更新している。おもな著書に『服はあるのにキマらない! ~おしゃれ迷子共感系日記~』、『おしゃれなママっていわれたい!』(ともにマイナビ出版)、『スパ あんこうの胃袋』『マンガでわかる プレゼン・資料作成』(ともにKADOKAWA)など。

(※写真はイメージです/PIXTA)