若い頃に比べてやせにくくなった、体に脂肪がつくようになった…そんな悩みを抱えている大人世代は多いもの。


 カロリーオーバーを気にしすぎて、「食事を抜く」「糖質をまったく食べない」などの無理なダイエットを行って大事な栄養素を摂らない日々が続くと、体が疲れやすくなり、動くことがより億劫になって、その結果、ますます代謝が落ちてやせにくくなるスパイラルに。


 国内最大級のAI食事管理アプリ『あすけん』の管理栄養士である道江美貴子さんによると、大人女性がやせられる秘訣は「不足している栄養素・摂りすぎている栄養素を見直して、しっかり食べること」。


 まずは自分が今何をどれだけ食べているかを正確に把握し、バランスのいい食事内容に近づけていくことが肝心です。


 ここでは、実際にこの方法で無理なく体を整えたSさん(52歳)の実例をご紹介します。



『あすけん公式 50代からの食べやせ術』



(本記事は『あすけん公式 50代からの食べやせ術』(道江美貴子著)より抜粋・再構成しています)


リモートワークで増えた体重。原因は…
 飲食店勤務から転職し、リモートワークに生活が変わったSさん。次第に体重が増えてしまい、気づくと79kgになっていました。


運動不足に加え、気分転換にデニッシュなどの菓子パンを食べていたのも太った原因でした。ブラックコーヒーが好きで、つい甘い物を添えたくなっていたんです」


 これではいけないと、同居する娘さんと一緒に、あすけんを始めてみることに。それまでの食事内容を入力してみると、脂質と糖質をとりすぎていたことがわかりました。


◆脂質の摂り方を工夫してやせた!



「つくるのがラクなので、普段の料理は炒め物が多かったのですが、炒め物をやめて煮込みやスープをつくるようにしたところ、脂質の摂取量がぐっと減りました。


 間食はパンをやめ、果物や個包装のチョコレート1粒に変更しました」


 30分PC作業を行ったら10分エクササイズを行ったりするなど、運動にも前向きに取り組んだところ、3か月で体重が6kgも減り、体脂肪率も39.5%から36.5%と3%もダウンしました。


 さらにその後も食事改善をすすめていたところ、今年1月にはなんと68kgにまで体重が落ちたそう。


「同居中の娘と一緒に励まし合い、ゲーム感覚でアプリ入力が続けられたのもよかったです。1か月に1回休みの日を作って、その日はピザ、パフェなどなんでも食べていい日にしています。


 すごくやせたいというよりは、階段の上り下りが身軽になるといいなと思っているので、これからも今の食生活を続けていきたいです」


◆Sさんの食生活(一例)



<朝食>
青汁と「ソイジョイ」を1本。ソイジョイはいろんな味を買っておき、その日の気分で選んでいる。


<昼食>
米粉食パンのトースト、野菜スープ目玉焼き、豆腐、キムチ、豆乳ヨーグルト


<夕食>
玄米、魚のメインおかず、野菜スープ(昼と一緒)、納豆


<間食>
ブラックコーヒー、バナナ、チョコレート


<文/道江美貴子 構成/女子SPA!編集部>


【道江美貴子】食事管理アプリ『あすけん』管理栄養士。女子栄養大学栄養学部卒業後、大手フードサービス企業に入社。100社以上の企業で健康アドバイザーを務めたのち、2007年、新規事業の立ち上げメンバーとして株式会社askenに参画し、以後『あすけん』の企画・コンテンツ制作・開発管理などに携わる。現在、株式会社asken取締役としてあすけん事業統括責任者を務める。著書に『あすけん公式 結局、これしか作らない! 短いレシピ』(ワニブックス)など。