街の美味しいものに一番詳しい情報屋といえば、何と言っても不動産屋さん。物件情報と同時に、地元住人に人気のレストランにも精通する駅前不動産屋さんに聞いた、絶対ハズさない美味しいお店をご紹介します。
今回とり上げるのは、東京・杉並区、京王井の頭線の浜田山駅です。ここで地元住人に愛されるレストランに案内してくれたのは、浜田山駅南口にある不動産屋に務める中村大地さん（仮名）です。さっそくお話を伺っていきましょう。（以下、中村さん談）
短い距離を走る京王井の頭線はメリット多し
浜田山駅は、渋谷－吉祥寺間を走る京王井の頭線の駅です。各駅停車しか止まりませんが、2つ先の永福町駅（渋谷方面）で急行に乗り継げば、上りで渋谷まで13分、下北沢まで9分、明大前に6分で行けます。
ちなみに「渋谷－下北沢（小田急線連絡）－明大前（京王線連絡）－吉祥寺（JR連絡）」と、途中駅で各沿線に連絡しているので乗り換えが便利なうえ、たとえば列車のトラブルで運行停止などの状況でも、別のルートを利用しやすいというメリットもあるんです。
さらに、田園都市線や小田急線、京王線など、長距離を走る沿線は急行を1本逃すと大遅刻になったりすることが多々ありますが、京王井の頭線は急行を1本逃しても、次に来る各停に乗れば、逃した急行の次に着実に到着します。つまり数分遅くなるだけ。その理由は、井の頭線は急行と各停がほぼ交互に走っているからなんです。井の頭線は、通勤通学にかなり便利な沿線なのです。
“買うのは高く、借りるのは安い”街
浜田山駅周辺は、渋谷、下北沢、吉祥寺などの大きな街に比べれば、こじんまりしていますが、駅前に複数のスーパーがあるほか、個人商店も充実していて、井の頭線の中ではかなり暮らしやすい街です。
“浜田山”というと、高級住宅地のイメージがある人も多いでしょう。確かに住宅を買うとなるとかなりお高いのは事実。でも借りるのは思ったほど高くないんですよ。
例えばひとり暮らしで同条件の物件（賃料・駅までの距離・広さ・築年数）を探すと、東横線や田園都市線では見つからなくても、浜田山では希望通りの物件が見つかることも多々あるんです。つまり、買うのは高く、借りるのは意外と安い。穴場の街ともいえるでしょう。
ちなみに家賃相場はワンルーム6万円～、1K7万円～、1DK11万円～、1LDKは14万くらい。駅から距離や構造や築年数で賃料が違ってきますが、掘り出し物件も多数あるんです。
駅から5分以内に美味しい個人店が集中
浜田山の飲食店の特徴はというと、南口はモスバーガーやドトール、大阪王将、銀だこなどのチェーン店が多く、一方、北口は焼肉屋、焼鳥屋、居酒屋などが集中しています。そして、徒歩5分圏内に、個人経営の美味しいお店が点在しています。
まず、駅前には、浜田山でもっとも有名な『支那そば たんたん停』があります。ここはワンタン入りの支那そばが大人気で、昼どきは間違いなく行列しているお店です。
また駅前にある本格ベトナム料理屋『NEWシクロCafe蒼きパパイヤの香り』はフォーが美味しい。私もここの「鶏肉のフォー」（880円）が大好きで、ランチによく行きます。
さて、ここで私のイチオシ店を紹介したいと思います。それが浜田山駅から徒歩5分くらいの場所にある『中華そば つるや』さんです。
実は私が浜田山に赴任したのは1年半ほど前。そのとき先輩に連れていってもらったのがきっかけでハマりまくり、今でも週に2～3回は食べに行きます。私はラーメンに目がなくて、色んな街に遠征しますが、正直言って中華そばは『つるや』さんのが一番好き。毎日食べても飽きないと思っています。
『つるや』さんのウリはシンプルな「中華そば」。とにかくスープが美味しくて、一口目に「ウマッ」と声を漏らしているお客さんをよく目にします。また縮れ系の中太麺もスープと抜群の相性で、これまた非常にレベルが高い。
それと、チャーシューも柔らかくて絶品なんですよ。私のオススメは、「中華そば」に「端チャーシュー」（100円）をトッピングする食べ方です。たった100円の「端チャーシュー」ですが、たっぷり入れてくれますし、“端”とはいえどしっかり味が染みていて、最高に美味しいです。
というわけで、浜田山には、こうした徒歩5分圏内に美味しいお店がたくさんあります。他にもメキシコ料理の『ハッピーゴーラッキー』、ピザの『ピッツェリア コールアコール』なども美味しいので、ぜひ食べに出かけてみてください。
（撮影・文◎如雨露）
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