森山未來が「地球の歩き方」編集部とコラボした「ドラマ 地球の歩き方」(毎週土曜深夜0:00-0:30ほか、BSテレ東テレビ大阪は同日夜0:55-1:25/Leminoで独占先行配信/TVerにて見逃し配信)でタイを訪問。アートを軸に旅する森山が、様々な有名アーティストに出会い刺激を受けたり、少数民族の暮らしにとけこんだり、ドラマか素なのかわからないシーン満載で話題となっている。(以下、ネタバレを含みます)

【動画】アートを軸にタイを旅する森山未來は海岸の村に行き着き…

■4人の旅好き芸能人が新たな国の魅力を発見「ドラマ 地球の歩き方

本作は、2024年に創刊45周年を迎え、“海外旅行のバイブル”的存在として長年愛されている書籍シリーズ「地球の歩き方」と旅好き芸能人がコラボレーションしたオリジナルドラマ。

三吉彩花、森山、松本まりか森山直太朗の4人が、編集部から世界の国々について特集を組んでほしいと依頼を受け、三吉が韓国、森山がタイ、松本がサイパン森山直太朗ニュージーランドへ旅立つ。

1度は行ってみたかった場所、以前通った場所など興味・関心の赴くままに、現地スポットを自らの足で巡り、新たなグルメや景色、名所、人々に出会い、その国の新たな魅力を発見しながら、オリジナル特集ページを完成させていく。

映像配信サービス“Lemino”では、全エピソードをテレビ放送7日前に先行配信。最新話は毎週日曜日に配信予定で、特別インタビューや未公開映像が収録されたスペシャルエピソードも配信している。

バンコクでの第一の目的は「マムアンちゃん」が有名なタム

森山の第1話(全編の第4話)は「最新アートスポット&グラフィティ巡り in バンコク」。本編は、スタッフがホテルの部屋に森山を迎えにいくところから始まる。なぜかバスロープを着た森山が、頭にターバンのようにタオルを巻き、おいしそうなスイーツがのっている皿を手に持っている姿に目を奪われる。

「本場のタイ料理が食べたい」と、まず向かったのはシーロム市場。「これなんやろ」といいながら注文したクリーミートムヤムヌードルを食べながら、今回の旅の目的を話し始める。

早速第一の目的“マムアンちゃん”というキャラクターなどで有名なまんが家・タム(ウィスット・ポンニミット)に会いに行く。タムは2003年から2006年まで神戸に滞在していたことがあり、日本語で森山を案内。アート商業施設・リバーシティ・バンコクや水上マーケット・クローンバーンルアンを紹介し、最後に森山のイラストを描きあげプレゼントしてくれた。

森山未來アレックスとともにグラフィティに挑戦

タムからの紹介で、世界的に有名なグラフィティ・アーティストのアレックス・フェイスに会えることになり、数々のグラフィティ・アートが描かれた公園で待ち合わせ。アレックスとは英語でコミュニケーションする森山だったが、なぜか日本語を話すときよりペラペラ感があって、とても生き生きしているように見える。

場所を移動し別の作品を観にくると、さびた車に作品を書き始めたアレックス。森山も初グラフィティだといいながら「Mirai→」をペイント。まるでアレックスの作品を森山が描いたように見えるのがウケる。

そして人生で初めて大きな壁に描いたというアレックスの作品を見に行くことに。そこでアレックスの娘・マルディと会う。アレックスが描くキャラクターがマルディに似ているという森山の言葉は思わず納得してしまう。3人で「アートとな何か」を話し、アレックスとマルディと別れた。

森山未來、“タイランド・ビエンナーレ”で憧れのアピチャッポンと出会う

森山の第2話(全編の第5話)は、「タイランド・ビエンナーレ&アカ族 in チェンライ」。バンコクからタイ最北端の地・チェンライに向かった森山の目的は、2年に1度都市を変えて行われる芸術祭“タイランド・ビエンナーレ”。世界中のアーティスト60名の作品がチェンライ市内全域に展示されているという。

レンタカーで移動し、早速メイン会場であるチェンライ国際美術館へ。作品一覧を見て、森山が一番見たいのは映画監督でアーティストのアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品だと話していると、アートディーラーのオットが話しかけてきた。

先日タムといた水上マーケットにいたと話すオットは、森山がタイで生み出す作品を買いたいと話す。さらにアピチャッポンと連絡が取れたから一緒に行こうと話すオットに、森山は「全然一緒についていっていい気がしない」といいながらも、オットと行動を共にする。

アピチャッポンの作品を見た森山は、ついに本人に会え作品の感想を熱く伝えた。「貴重な感想」「最初の観客だ」といわれた森山が、アピチャッポンと話している姿は本当にうれしそうだ。あんまり自分が誰かのファンだと感じないという森山だったが、「アピチャッポンのファンだっただな」と改めて感じたと語る。

■アカ族の自給自足生活を目にし、森山未來が大きな決断

オットと別れ様々な場所で作品に魅了される中、森山が圧倒されたのはタイ北部の国境周辺に住む山岳民族・アカ族出身のアーティスト、ブスイ・アジョウの作品。「アカ族の文化を絶やさないために作品を作っている」「軍事政権に迫害された歴史をアートで伝えたい」というブスイの話に思いをよせる。

森山は「本質的にアートが持つ可能性を僕は諦めてない」と語り、アカ族が住む村に向かった。アカ族の集落・フアイキーレックガオ村に着いた森山は、民族衣装の刺繍をしていた女性たちに村を案内してもらう。普段は米や野菜、鳥を育てて、自給自足をしているという村人たちにおもてなししてもらう森山はとても感慨深そうだ。

取材を終えバンコクに戻った森山は、夜景が美しいレストランでスタッフたちと打ち上げ。楽しげなスタッフの中で、ひとりで考え込んでいた森山は「もう少しタイを回りたい」と、日本に帰るフライトをキャンセルしたいといいだした。

■タイに残った森山未來は、半年後にプーケットの海岸沿いの村にいた

森山の第3話(全編の第6話)は、タイに残った森山から半年後に連絡がきて、スタッフがプーケットにいる森山に会いに行くシーンから始まる。森山に呼ばれたというアートディーラーのオットと会ったスタッフは、一緒に森山のいるレムトゥッケ村に行き「ウーラックラウォイ族の暮らし in レムトゥッケ村」が始まった。

漁業を営んで生活するウーラックラウォイ民族が住むのがレムトゥッケ村。森山が住んでいるという家に行くと、海難事故で夫を亡くしたオンとその息子・オウム親子がいて、今、一緒に暮らしているという。ここではモリ漁をして生活していると自信ありげにいう森山だったが、実際はまだ一度も獲れたことがないとオンが明かす。

森山未來、初収穫に満たされ「流されてみようかな」

モリ漁の師匠・ケムと漁に出た森山が、洋服のまま海に潜る姿はまさしく現地人らしい。この日は不漁だったが、夜が明けてひとりで小舟を出してモリ漁にチャレンジ。すると、森山のモリに大きな魚が。魚が刺さっているのを見た森山自身が驚いている様子がおもしろすぎる。

森山の初収穫に村中がお祝い。村人とともに、ウーラックラウォイ族に伝わる“ロンゲン(お祝い事などがあった時に披露する民族舞踊)”を浜辺で踊る森山。特に難しそうな動きはない民族舞踊だが、小さいころから様々なダンスを習得しダンサーとしても活躍する森山の動きはさすがである。だがそんな森山を見て、お金にならないと実感したオットは帰ってしまった。

自分が収穫した鯛を料理してもらい食事をしていた森山だったが、ひとり家に戻り荷物とモリを持ち浜辺へ。小舟に荷物を置いた森山は、スタッフに今日魚が獲れたことが初めてだったことを明かし、これでこの旅はひとめぐりし満たされたように感じたと続ける。そして「流されてみようかな」と、小舟に乗り海に出てしまった。

■アート好きも森山未來好きも「魅せられた」「心がキュッとなった」

森山のアートをめぐるタイの旅に、「タイのアートシーンが元気とは聞いていたけど、ここまでとは。素晴らしい」「タイのグラフィティアーティスト、アレックス・フェイスさんの作品がどれもキュートで迫力があり、魅せられました」「チェンライ・ビエンナーレでの一コマを観るだけでも価値あり」などと、アート好きも満足げな声が上がる。

さらに「リュックひとつで森山未來の旅慣れた感じがいい」「ドラマなのを忘れる素の森山未來さん良いなー」「ドラマとはいえ自分は共感力が高いほうなので特に後半は心がキュッとなりながら観ていたのですが、まさに人生は航海だなと」「何をやっても様になってしまう森山未來さん最強回でした」などと、森山自身が投影されているシーンの数々も話題となっている。

◆文=綱島深雪

森山未來、タイでアカ族からおもてなしされる /「森山未來の『ドラマ 地球の歩き方』inタイ」より (C)ドラマ「地球の歩き方」製作委員会