調子を上げている今永。デビュー戦が楽しみだ(C)Getty Images
カブスの今永昇太は現地時間3月14日(日本時間15日)、アスレチックスとのオープン戦で4回1/3を投げ無失点9個の三振を奪うなど、3度目の登板で充実のピッチングを披露した。
立ち上がりから2者連続で速球で空振り三振を奪い、2回には変化球でのスイングアウトも記録。5回途中まで投げ毎回三振を奪うなど、自身の持ち味を存分に発揮した。
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過去2度の登板ではキレのあるボールを投げ込みながらも本塁打を浴びるなど、不本意な内容だっただけに、OP戦3度目のマウンドではようやく自らの実力を示したと言えるだろう。
また、開幕へと向かう現在も日本人左腕に対し、カブス入団当初からの前評判の高さは変わってはいないようだ。米野球メディア『Just Baseball』はナ・リーグ中地区の有望新人選手を紹介するトピックを配信し、今永もその中の1人に加えている。
同メディアは、カブス投手陣における今永の位置付けとして「事実上、ジャスティン・スティールに次ぐ2番目の先発投手」と評しており、その上で「カブスは彼がメジャーリーグでの最初のシーズンに強いインパクトを与えることに期待を寄せている」と見通している。
さらに「イマナガは、独特だが効果的なフォーシームと圧倒的なスプリッターを備えた幅広い武器を持っている。左打者に対してはスライダーを駆使し、カッターの使い方を開発し続け、効果を発揮するカーブも投げる」などと球種の多様さにも言及。
また、米国内でMLBの成績やデータ予測に用いられる『ZiPSプロジェクション・システム』がはじき出した答えとして、奪三振率が「9.59」、NPB時代からウィークポイントと指摘されていた被本塁打率は「0.99」と上々の数字であり、「イマナガが今シーズンのカブスで最も生産的な先発投手になると予想している」と綴っている。
同メディアは他にも、「イマナガはMLB初シーズンでのブレイクを目指すことになるが、彼には即戦力としての才能があり、シカゴの先発ローテーションを序盤から支える才能を持っている」として、活躍への見込みを示している。
トピック内の評価や、オープン戦での投球を見る限り、ルーキーシーズンへの期待は高まり続ける一方だ。プレーオフ出場を目指すカブスの貴重な戦力として、いよいよ今永も万全の状態でメジャーキャリアのスタートを迎えようとしている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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