デトロイト・タイガースの前田健太投手が元横浜大洋ホエールズ・高木豊氏のYouTubeチャンネルに出演。日本人投手がメジャーリーグで通用するための必要条件を語った。
■高木氏と前田投手がトーク
高木氏と前田投手がトークをした今回の動画。話題は日本人投手のメジャー挑戦へ。
前田投手は「基本的ストレートが速かったら、なんとかなるかなと思っているんですよ。変化球はあとから覚えられるので。あとから球速を上げるのは難しい」と持論を展開。
続けて「ストレートの基本的な球速を持っていれば、こっちに来てからでも変化球は覚えられますし。 ボールが変わるんで、もちろん曲がりが変わったりとかしますけど、そのなかでいろいろアプローチしながら、変化球を覚えていければ。僕はスピードを持っていないからそう思う」と語った。
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■活躍する条件は？
話を聞いた高木氏は「球が遅い投手は変化球が何種類ぐらいいる？」と質問する。
これに前田投手は「僕は2つあればいいと思います。そのかわりめちゃくちゃ良い変化球、三振が取れるボールが2つあれば。1つだと狙われるじゃないですか。ストレートを入れて3つをバッターが狙うのは難しい」と解説。
そして「選択肢が3つあれば30％になるので、見分けがつかないので打ち取れると思う。ストレート、変化球良いの2つ、あとは別にたいしたことなくても適当にカーブとか、たまにストライクが取れるボールを投げれば、抑えられるかなと思うんで。2つあれば安心できると思う」と分析した。
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■通用しなかった選手にも言及
さらに前田投手は「来てわかったんですけど、どの人が成功するかって本当にわかんないなと思った」とポツリ。
そして「もちろん良いピッチャーがくれば良い成績に残せる可能性はすごく高くなると思うんですけど、ボールが合わないとか、マウンドが合わないとか、環境が合わないとかでダメな人がいっぱいいる」と指摘する。
続けて「日本に来る前はみんな成功すると思ってきているんですけど、来てみて合わないと感じる人はいっぱいいるんです。アメリカの野球は合わないみたいな」とコメントした。
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■環境が合わない選手も…
高木氏が「それはなんでなの？」と質問すると「ボールが合わないという人もいたし、アメリカの生活が合わない人もいたし、このチームが合わないみたいな人もいた」と前田氏は語る。
そして「名前は言えないですけど、ずっと一緒にやってたコーチや監督に聞くと『あいつは自分の意見を言わない。全然しゃべらないから、よくわからない』みたいな人もいた」とコメント。そして日本人選手の「自己主張の重要性」を力説していた。
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■日本時代の力を出せない投手も
日本人投手がメジャーリーグで活躍するケースが増えている昨今だが、その陰で日本プロ野球時代のような成績を残せない投手も少なくない。
メジャーリーグで最も通算勝利数が多いのは、MLB挑戦のパイオニアである野茂英雄氏で123勝。2位は現役のダルビッシュ有投手で、2023年シーズン終了時点で103勝となっている。
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