リーグ・アン第26節、モナコvsロリアンが17日にスタッド・ルイ・ドゥで行われ、2-2のドローに終わった。なお、モナコのFW南野拓実は76分までプレーした。

前節、ストラスブールとのアウェイゲームを1-0で制した3位のモナコは連勝を懸けて15位のロリアンをホームで迎え撃った。この一戦後に日本代表に合流する南野は[4-2-3-1]のトップ下で6試合連続のスタメンを飾った。

下位相手に圧倒する入りが期待されたモナコだったが、思わぬ形の入りに。開始30秒過ぎ、ボックス右に持ち込んだバンバに強烈な右足シュートを打たれると、クロスバーを叩いたボールがDFシンゴに当たってゴールネットに吸い込まれ、不運なオウンゴールでいきなり先制点を奪われた。

いきなり出ばなを挫かれたホームチームは以降もアグレッシブなロリアンの推進力に手を焼くが、徐々に押し返していく。10分にはボックス中央で南野が枠内シュートを放つと、15分にはその南野にビッグチャンス。相手陣内右サイドでベン・イェデル、シンゴと繋いでポケットに侵入した南野に繋がると、日本代表FWはニア下を狙った右足シュートを放つが、これは惜しくも右ポストに阻まれた。

その後も攻勢を続けるモナコは相手守備を崩し切るまでには至らなかったが、幸運な形から追いつく。27分、ボックス内でクロス対応したDFメンディが南野に寄せられた状況で胸を使ってGKへのバックパスを試みると、コミュニケーションミスもあってこれがそのままゴールネットに吸い込まれた。

互いにオウンゴールで1ゴールずつを奪い合った中、前半終盤にかけては一進一退の攻防が続いたまま前半終了を迎えた。

後半もなかなかリズムを掴めないモナコだったが、60分には右CKの二次攻撃からゴロビンの正確な右クロスをゴール前で競り勝ったフォファナが打点の高いヘディングで合わせて勝ち越しに成功した。

これで余裕が出てきたホームチームは攻勢を強めると、63分には南野がエリア外から右足ボレーシュートでゴールに迫るが、ここはボールが落ち切らずにクロスバーの上を越えていった。

なお、これが最後の見せ場となった南野は76分にベン・セギルとの交代でピッチを後にした。

その後は危なげなく時計を進めたモナコだったが、81分にザカリアが2枚目のイエローカードをもらって退場に。ここから割り切って逃げ切り態勢に入ると、89分には相手のトシンが危険なプレーで一発退場となって数的同数を取り戻す。

だが、これで気が緩んでしまったのか、試合終了間際の95分には右からのクロスを古巣対戦のバカヨコに見事なヘディングで右隅に流し込まれ、土壇場で逃げ切りに失敗。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、格下相手に痛恨ドローモナコは熾烈なCL出場権争いで痛い取りこぼしとなった。