ラ・リーガ第29節が17日に行われ、アトレティコ・マドリードバルセロナが対戦した。

 暫定5位のアトレティコ・マドリードと3位バルセロナによる注目の上位対決。前者はリーグ戦直近5試合で2勝1分2敗と不安定な戦いが続いているものの、ミッドウィークチャンピオンズリーグ(CL)では優勝候補の一角と目されていたインテルを撃破した。対する後者はシャビ・エルナンデス監督の退任発表後、リーグ戦でここまで6試合負けなしと好調を維持している。

 昨年12月に行われた前回対戦は、バルセロナが1-0で勝利。2度目の顔合わせとなる今節は、アトレティコ・マドリードが今シーズンのリーグ戦で未だ無敗と無類の強さを誇る本拠地『シビタス・メトロポリターノ』にて行われる。

 ボール保持を試みるバルセロナに対し、アトレティコ・マドリードは序盤からハイプレスを敢行。7分には前線でのボール奪取を起点に、ロドリゴ・デ・パウルの横パスを受けたパブロバリオスが強烈なミドルシュートを放つ。22分には右サイドのスペースを突いた攻撃で敵陣内へ侵入し、こぼれ球を拾ったサムエウ・リーノの折り返しアルバロ・モラタが合わせたが、惜しくも枠の左へ外れた。

 ボール保持率でホームチームを上回るバルセロナも徐々にチャンスシーンを増やしていく。迎えた35分、左に開いたロベルト・レヴァンドフスキカットインから柔らかいクロスを送り、ファーサイドのハフィーニャが頭で合わせたが、枠に飛ばすことはできず。38分にはイルカイ・ギュンドアンのパスで左ニアゾーンを取ったレヴァンドフスキが中央へ折り返し、最後はジョアンフェリックスがダイレクトで流し込み、先制に成功した。

 1点を追うアトレティコ・マドリードは後半開始と同時にアントワーヌ・グリーズマンとメンフィス・デパイを投入。しかし、47分にスコアを動かしたのはまたしてもバルセロナだった。47分、前線で相手のビルドアップを引っ掛けると、ハフィーニャがボックス内へ走り込むレヴァンドフスキへ展開する。レヴァンドフスキのシュートが左ポストを叩きながもネットを揺らし、リードを2点に広げた。

 53分、アトレティコ・マドリードグリーズマンが左からクロスを上げると、ゴール前に高く上がったボールをマルコス・ジョレンテがボレーで叩く。しかし、枠を捉えたシュートはGKマルクアンドレ・テア・シュテーゲンのスーパーセーブに阻まれ、惜しくも得点とはならなかった。ピンチを凌いだバルセロナは65分、右に開いてパスを受けたレヴァンドフスキが鋭いクロスを供給し、待ち構えていたフェルミン・ロペスが頭でネットに突き刺し3点差とした。

 追撃の1点を目指し圧力を強めるアトレティコ・マドリード。86分には途中出場のアンヘル・コレアがナウエルモリーナとのワンツーでDFを突破し、折り返しのこぼれ球をこちらも途中出場のサウール・ニゲスが押し込みにかかったが、ネットを揺らすことはできない。最終盤にはDFラインの背後に抜け出したヴィトール・ロッキを背後から倒したモリーナにレッドカードが提示され退場に。

 試合はこのまま終了し、勝利したバルセロナジローナを抜いて2位に浮上した。次節、アトレティコ・マドリード4月1日にアウェイでビジャレアルと、バルセロナは30日にホームでラス・パルマスと対戦する。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 0-3 バルセロナ

【得点者】
0-1 38分 ジョアンフェリックス(バルセロナ
0-2 47分 ロベルト・レヴァンドフスキバルセロナ
0-3 65分 フェルミン・ロペスバルセロナ

スターティングメンバー
アトレティコ・マドリード(5-4-1)
GK:オブラク
DF:モリーナ、サヴィッチ、ヴィツェル、ヘイニウド、リーノ(HT グリーズマン
MF:M・ジョレンテ(58分 コケ)、デ・パウル(66分 サウール)、バリオス、リケルメ(58分 コレア)
FW:モラタ(HT デパイ)

バルセロナ(4-3-3)
GK:テア・シュテーゲン
DF:クンデ、アラウホ、クバルシ、フォルト(82分 カサード
MF:S・ロベルト(77分 ロメウ)、ギュンドアン、F・ロペス(82分 I・マルティネス
FW:ハフィーニャ(61分 ヤマル)、レヴァンドフスキ、J・フェリックス(77分 ロッキ)

ゴールを決めたJ・フェリックスとF・ロペス [写真]=Getty Images