CDM試験の様子

OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:中井 敏久、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、産業機器や車載機器に搭載される電子部品の静電気耐性を評価する「デバイス帯電モデル(以下CDM)試験(注1)サービス(https://www.oeg.co.jp/esd/CDM.html)」を強化しました。製品への実装工程で発生する静電気への耐性について、より安定性・再現性に優れた評価を実施するもので、試験結果の解析をふまえた電子部品のCDM耐性改良プランや製造工程の改良プランの提案までをワンストップで提供することも可能です。3月19日よりサービスを開始し、2024年度6,000万円の売り上げを目指します。

電子機器の小型化・軽量化に伴い電子部品の微細化が進み、実装工程において帯電した電子部品が周辺の製造機械などとの接触により放電し、半導体部品の内部回路が破損するといった影響が顕在化しています。その対策として、電子部品の静電気耐性について従来以上に安定性・再現性に優れた評価を行うことが求められています。

OEGは従来から、電子部品の静電気耐性評価試験として国際標準試験規格JS-002(注2)に基づいたCDM試験を実施してきました。しかし、放電に影響を与える湿度を人手で調整していたため、湿度環境による印加(注3)時の放電波形が安定せず試験結果の再現性が得られない、また試験結果を目視で確認するため、ピッチ(注4)0.4mmまでの電子部品にしか対応できないという課題がありました。新サービスにおいては湿度を自動制御できる検査装置を導入し、高帯域幅ケーブルSMAコネクタ(注5)によって高帯域幅の放電波形観測を可能とすることで、安定性・再現性に優れた評価を実現します。同時に、装置内のCCDカメラ映像により0.25mmまでの微細ピッチの電子部品について、試験結果の確認・解析を可能としました。不具合が発見された場合は既存の「故障解析サービス(https://www.oeg.co.jp/analysis/trouble.html)」も組み合わせ、静電気対策を含めた製造工程の改良プランの提案までをワンストップで提供することが可能です。

販売計画

標準価格:個別見積

販売目標:年間6,000万円

サービス提供開始時期:2024年3月19日

用語解説

注1:CDM(Charged Device Model)試験

ESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)試験の一種であり、電子部品自体が帯電された状態で接地した金属に触れて放電する静電気放電現象を再現した試験。

注2:JS-002(正式名称:ANSI/ESDA/JEDEC JS-002)

CDM試験のための国際標準規格。

注3:印加

電子部品の回路に対して、電源などから電圧を与えること。

注4:ピッチ

電子基板などのはんだ付けされた2か所の距離。

注5:SMAコネクタ

Sub Miniature Type A コネクタ。マイクロウェーブ用の高性能小型コネクタのひとつで、使用できる周波数の範囲も広く、耐久性に優れている。

リリース関連リンク

「CDM試験サービス」紹介サイト

https://www.oeg.co.jp/esd/CDM.html

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