京都の桜スポットを楽しもう

2024年も本格的に春シーズンがはじまりました。きょうは京都在住のカメラマン・観光ガイドの筆者が桜(ソメイヨシノ)のおすすめスポットと撮影のコツをお伝えします。


木屋町通の高瀬川沿い

阪急河原町駅から歩いてすぐの木屋町・高瀬川エリアは、川に桜の枝がとびだしてトンネル状になっているのが特徴的。そのため橋の上から望遠レンズで撮影をすると、奥行きを感じる写真を撮ることができる桜スポットです。さらに早朝や夜間は街灯の光も美しく、昼と夜で違った風景を楽しめるのもポイント。くわえて満開後の散り際には美しい桜吹雪が舞うスポットでもあります。比較的駅からも近くアクセスが良いので、阪急河原町駅から東山方面に行くときにまず訪れるのがおすすめです。

===撮影のコツ===
・橋の上から望遠レンズで撮影
・日中と夜間の2回訪れるのがおすすめ
ピークは例年3月下旬〜4月上旬頃

高瀬川にかかる桜並木

高瀬川にかかる桜並木


祇園新橋周辺

高瀬川から鴨川をわたって祇園新橋へ向かうと古い京都の街並みとソメイヨシノの美しい組み合わせを楽しむことができます。巽橋越しに白川とともに桜を撮影するもよし、石畳がしかれた街並みの奥行きを生かして撮影するもよし、京都らしい景観を撮影するのにおすすめのポイントです。例年夜間にはライトアップもあるため、木屋町同様に昼も夜も美しいエリアです。なお、地元の人々の協力によって保存されている地域ですので、撮影の際には以下のような「祇園新町景観づくり協議会」の取り決めを遵守しましょう。

・私有地に立ち入らない
・道路上に三脚を立てない
・長時間占拠しない
・荷物を広げて道路を占拠しない
・橋の欄干や竹垣に座らない
・街路樹の柵内に立ち入らない

商業撮影の際には「祇園新町景観づくり協議会」に事前の届出や協議が必要になります。祇園周辺は立ち入り禁止区域や撮影禁止区域が増加しているので十分に注意してください。


===撮影のコツ===
・日中と夜間の2回訪れるのがおすすめ
・祇園新町景観づくり協議会のルールを遵守する
ピークは例年3月下旬〜4月上旬頃

古い街並みと桜の組み合わせが特徴的な祇園新橋

古い街並みと桜の組み合わせが特徴的な祇園新橋


哲学の道

銀閣寺近くの哲学の道もソメイヨシノ桜の並木道の美しい観光スポットです。特に早朝は大文字山側から柔らかな朝日が差し込み、透き通るような桜の淡いピンクを楽しむことができるので朝イチで訪れてみてください。南北に長い哲学の道ですが、個人的には銀閣寺側の哲学の道北部の桜並木がトンネルのようになっているのでおすすめです。

===撮影のコツ===
・早朝の淡い光越しに桜並木を撮影する
・哲学の道の北側が桜のトンネルのようになっていておすすめ
ピークは例年3月下旬〜4月上旬頃

桜のトンネルが美しい哲学の道

桜のトンネルが美しい哲学の道


嵐山公園の中之島地区

紅葉で有名な嵐山ですが、桜も楽しめるおすすめエリアです。特に嵐山公園中之島地区は桂川沿いにソメイヨシノが並び、ベンチに座って桜・桂川・渡月橋の組み合わせを楽しむことができます。阪急嵐山線に乗るとソメイヨシノの額縁写真を撮ることができます。時間がある人は天龍寺の桜や、後述する亀岡の七谷川・和らぎの道もセットで訪れてみてください。

===撮影のコツ===
・桜・桂川・渡月橋の組み合わせが美しい
・天龍寺の庭園の桜も美しい
ピークは例年3月下旬〜4月上旬頃

嵐山公園も桜が美しい

嵐山公園も桜が美しい


七谷川の和らぎの道

嵐山からさらに西に足を運んで、お隣の亀岡市で有名なのが七谷川の和らぎの道。約1km・約1500本もの桜並木を見ることができます。京都市内の有名桜スポットや淀川の背割堤などと比べると比較的空いているので時間があるかたはぜひあわせて訪れてみてください。早朝に訪れると朝靄がかかりまるで水墨画のような美しい風景を楽しめるかもしれません。

===撮影のコツ===
・早朝の朝靄と撮影すると水墨画のようで美しい
ピークは例年3月下旬〜4月上旬頃

少し足を伸ばして亀岡市へも

少し足を伸ばして亀岡市へも


2024年京都の桜開花予想・満開はいつ?

気になる京都の桜(ソメイヨシノ)の開花予想は3月21日(木)(執筆時2024年3月17日17:00発表)。満開は3月29日(金)ごろになりそうです。3月30日(土)・31日(日)は非常に混み合う可能性が高いため、早朝に有名スポットをまわるかスケジュールを調整して平日に訪れるのがよいでしょう。なお、これからの天気や気温によって見頃が前後する可能性があるため、最新の桜情報をご確認ください。

京都は3月21日開花予想(執筆時2024年3月17日17:00発表)

京都は3月21日開花予想(執筆時2024年3月17日17:00発表)

【2024年版】京都在住カメラマン・観光ガイドが教える京都の桜スポットと撮影のポイント