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(写真:アフロ

3月17日、プロボクシングの第4代日本ライトフライ級ユース王者である坂間叶夢さんが亡くなった。20歳だった。

坂間さんは幼少期から空手やキックボクシングを習得し、小学4年生でボクシングに転向。数々の大会で優勝した後、’21年に高校3年生で全日本新人王と技能賞に輝くことに。昨年7月には日本ユースライトフライ級王座を獲得し、ボクシング界期待の新星として注目を集めていた。

そんな坂間さんは18日、「LeminoBOXINGフェニックスバトル112」で大木彪楽選手(20)を相手に後楽園ホールで初防衛戦を行う予定だった。ところが16日、坂間さんの体調不良によって試合は中止に。すると17日17時すぎ、坂間さんの父がXでこう報告した。

《本日坂間叶夢が永眠いたしました。沢山の応援や沢山の愛情を注いで頂きありがとうございました。試合間隔が短く拳の怪我や最終まで足の痛み止めを打って走れなくてもプールで調整して出場しようと最後までどんなボクサーより頑張りましたが。試合をキャンセルした自分を許せなかったんだと思います》
《皆様本当にありがとうございました

将来が期待されていたスター選手の、突然の訃報ーー。坂間さんは生前、SNSを頻繁に更新しており、昨年の大晦日には《2023年ありがとうございました!色んなことを学び、成長する事ができました!そして、中学の友人が結婚して、赤ちゃんが産まれました。今年で1番嬉しかったです》とInstagramに投稿。さらに《一年間応援ありがとうございました!2024年、自分がどれだけ強くなれるか楽しみです。皆様良いお年をお迎えください!》と綴っていた。

また今年に入ってからもInstagramにスパーリングの様子を次々にアップし、亡くなる1週間前の3月11日には《試合まで残り1週間!勝つ》と初防衛戦に向けて闘志を燃やしていた。

坂間さんの訃報にボクシングファンは大きなショックを受け、Xでは《ボクシングに限らず、未来ある20歳を失ってしまったことが非常に悔しいです。自分にできるのは坂間叶夢というボクサーを忘れない事だけです。一生忘れません》《凄いイイ選手で世界戦のリングには立つであろう選手だと思ってました。信じられません》との声が。

またボクシング漫画『はじめの一歩』の作者・森川ジョージ氏(58)も坂間さんの父に《言葉が無いです。御冥福をお祈りします》との言葉をかけている。