スタジオコロリド待望の最新作で長編第4弾となる映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』が、5月24日(金)よりNetflixにて世界独占配信&日本劇場公開されることが決定。小野賢章富田美憂が主演を務めるほか、特報とティザービジュアルが解禁された。

【写真を見る】スタジオコロリド最新作『好きでも嫌いなあまのじゃく』のティザービジュアル

新進気鋭のクリエイターが集まるスタジオとして、注目を集めているスタジオコロリド。初の長編映画『ペンギン・ハイウェイ』(18)で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。長編第2弾となった『泣きたい私は猫をかぶる』(20)、Netflix映画として制作された長編第3弾『雨を告げる漂流団地』(22)は、確かな技術に加えて、観客に寄り添う温かさがあふれるメッセージをはらんだ物語が人気を博し、世界中の人々から深く愛され続けている。

物語は“夏に雪が降る”という不思議な出来事とともに訪れる少年と鬼の少女の出会いから始まる。小野が演じるのは、山形県に住む高校1年生の八ッ瀬柊。“周りと上手に過ごしたい”“人に嫌われたくない”という想いから、気づけば“頼まれごとを断れない”性格に。自ら進んで“誰かのために”を一生懸命にやってみるも、なにかが上手くいかず、親友と呼べる友だちもいない。富田が演じるのは、鬼の少女ツムギ。人間の世界に母親を探しに来たが、そんななかで出会った柊を旅の道連れにしていく。ツムギは柊とは正反対で、“周りの目を気にしない” 天真爛漫な性格だ。

小野は『泣きたい私は猫をかぶる』にも出演しており、本作にて柴山監督と再タッグを組む。柊は心の内に秘めた想いを積もらせながらも、自分に対しても「何事もなかったかのように」過ごす現代的なキャラクターだ。繊細な心の機微を、言わずと知れたその高い演技力で表現。ツムギ役の富田は、実力派として頭角を現し、快進撃を続ける注目の若手声優だ。今回解禁となった特報ではツムギの登場はボイスなしの映像のみだが、監督とスタッフたちは富田の演技やその声を“特別”だと太鼓判を押している。

監督を務めるのは、スタジオジブリを経て、スタジオコロリドにて数多くのCMや映像作品に参加し、『泣きたい私は猫をかぶる』で長編監督デビューを飾った柴山智隆、脚本にはテレビアニメ「ちはやふる」シリーズや「薬屋のひとりごと」で知られる柿原優子が参加。さらに、キャラクターデザインは『風立ちぬ(13)の原画などで知られる横田匡史、キャラクターデザイン補佐は映画『雨を告げる漂流団地』(22)の作画監督や原画を務めた近岡直が担当する。

クリエイターの個性が輝る独創的な世界観、柔らかな線と圧倒的な色彩美。そして、実力派声優たちの名演と、豪華スタッフ&声優陣がその才能を余すことなく注いだ「日常から非日常へ」を掲げる“スタジオコロリドらしさ”があふれる傑作青春ファンタジーの誕生に期待していただきたい。

また、3月23日(土)~24日(日)に開催される「AnimeJapan 2024」の映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』ブース(ツインエンジンブース内)では、“撮影NG”の会場でしか見られない本作の中間制作物を含む特別展示を予定しているので、そちらもぜひチェックして。

■<キャスト、スタッフコメント>

小野賢章(八ッ瀬柊役)

「何回かに分けて収録したので、ゆっくりと役と向き合いながら丁寧に進んでいけました。僕が演じる柊は、お願いされたらなんでも受け入れてしまって、利用されている自分に嫌気がさしているんですが、ツムギとの出会いによって自分が必要とされること、そして自分自身がやりたいことを探していきます。等身大で、意外に頑固なところも魅力的な男の子だと思います。ほかにもたくさんの魅力的なキャラクターが登場します。どんな世代の方でも感情移入できると思います。家族、友達、近しい方とぜひご覧ください!」

富田美憂(ツムギ役)

「誰でも一度は感じたことのある悩みをテーマに、家族や大切な友だちにふと会いたくなるような温かい作品です。ツムギは鬼の少女ということで、柊をはじめとしたたくさんの人たちと出会いどう成長していくのか、是非楽しみにしていただけたら幸いです!大人から子どもまで幅広い方にこの作品が届いたら嬉しく思います!」

●柴山智隆(監督)

「真夏に降る雪、優しい鬼たち、隠した気持ちは溢れて世界を飲み込みます。柊役の小野賢章さんには、気持ちを隠すことに自覚がない少年、という難しい役どころを、繊細で奥行きのあるお芝居で見事に演じきっていただきました。富田美憂さんの演じたツムギは、気が強いのに可愛らしくどこかはかなげで、存在感のある素敵な声が鬼の世界と映画全体に説得力を与えてくれています。気持ちを言葉で伝えるのが苦手だったり、頑張ってるのになんか上手くいかないと感じてる方にも、映画を観て少しでも元気になっていただけたら嬉しいです」

●横田匡史(キャラクターデザイン)

「自分の気持ちを隠して周りに合わせることが当たり前になってしまっている柊くんに制作中、時に自分を重ね、時に保護者ように見守りながら並走していました。正反対とも言えるツムギとの出会いをきっかけに巻き込まれていく出来事のなかで、それぞれがどう変化していき、最終的に何を獲得するのか。ぜひ、2人の奮闘とそれが起こすひと夏のほんの小さな奇跡を一緒に体験していただけたら嬉しいです」

●近岡直(キャラクターデザイン補佐)

「女子に引っ張られて旅に出る!これぞ男子のロマンですね!」

文/山崎伸子

スタジオコロリド最新作『好きでも嫌いなあまのじゃく』5月公開、配信決定!小野賢章&富田美憂が主演に/[c]コロリド・ツインエンジン