2三振を奪ったフラードは、MLB時代も大谷を抑えていた(C)Getty Images

 ドジャース大谷翔平は現地3月17日、韓国・キウムとのエキシビションマッチに「2番・DH」で先発出場。この日は2打席連続三振に終わり、快音は聞かれなかった。しかし、二刀流スターが打席入りすると、球場に詰めかけた韓国人のファンからは大歓声が巻き起こった。

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 初回1死走者なしで迎えた第1打席、大谷は相手先発のアリエル・フラードに追い込まれると、最後は高めの速球にバットが空を切り、空振り三振に倒れた。1死一三塁のチャンスで迎えた2回の第2打席も3球で再び追い込まれ、最後は高めの速球をフルスイングして空振り。この日は2打席連続三振に終わり、4回に代打を送られた。

 13日までのオープン戦では絶好調だった大谷を2打席連続三振に仕留めた右腕・フラードには米メディアも注目している。ロサンゼルスに拠点を構える日刊紙『LA Times』は記事を配信し、フラードについて言及した。

 昨季、大谷は打者として打率.304、44本塁打、95打点、OPS1.066を記録。今春のオープン戦でも打率.579、2本塁打、9打点、出塁率.652、長打率1.053(13日までの成績)と驚異的な成績をマークしていた。

 そんな二刀流スターについて同メディアは「ショウヘイ・オオタニに対して安定した投球ができる投手は、世界でもほとんどいない」としながらも、「しかし、元MLB右腕で日曜日の試合でキウムの先発マウンドに立ったアリエル・フラードは、そのうちの1人である」と、大谷から2三振を奪ったフラードを称賛した。

 フラードは18年にレンジャーズメジャーデビューし、同年に12登板(先発で8登板)、翌年には32登板(先発で18登板)を果たした。

 同メディアはMLBでの大谷との対戦成績に注目し、「レンジャーズで過ごした2018年と19年の2シーズン、パナマ出身のフラードに対してオオタニはわずか11打数2安打だった。 オオタニが少なくとも10打席以上対戦した投手のうち、フラードに対する打率.182より低い打率に抑えた投手は13人しかいない」と紹介し、今回の対戦結果についても「MLBでの対戦成績を考えれば、驚くことではなかったかもしれない」と言及した。MLBでも“大谷キラー”ぶりを発揮していたようだ。

 MLBの多くの投手でさえも大谷を抑えるのに苦労しているが、そんな二刀流スターから2三振を奪ったフラードに同メディアは「もしかしたら、何人かのMLBスカウトがオオタニとの対戦を注目していたかもしれない」とも指摘していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平キラー?2三振を奪った韓国・キウムの右腕に米注目「何人かのスカウトが注目していたかも」