“ワイン漫画の巨匠”が原作を担当する最新作2作、『神の雫 deuxieme(ドゥジエム)』と『キラー通りのソムリエ探偵』 (C)亜樹直、オキモトシュウ/講談社 (C)天樹征丸、草壁エリザ/光文社

「ワインを楽しむことには、そのワインに隠された謎を解いていくような、答えのないミステリーに挑戦するような感覚があります。実際、ワイン会ごとにいろいろな発見があるし、飲んで柔らかくなった頭で考えを巡らせて、新しい作品が生まれることもあります」

そう語るのは、全世界でシリーズ累計1500万部を突破した伝説的ワイン漫画『神の雫』(講談社刊)の原作者、亜樹直(あぎただし)氏。2004年に連載開始した同作は、その後、続編『マリアージュ ~神の雫 最終章~』が完結を迎えた2020年まで、日本のワインブームを牽引し続けた傑作です。

現在、その新章『神の雫 deuxieme(ドゥジエム)』(原作/亜樹直、漫画/オキモトシュウ)が週刊『モーニング』(講談社刊)にて連載中であり、単行本1巻が3月22日に発売されます。

新たな主人公は、天才ワイン評論家・遠峰一青の娘、遠峰青夜。類稀な嗅覚を持つ彼女が18歳になったとき、運命に導かれて始まる物語です。

「新章を始めるきっかけは、新しい世代のワイン好きたちに向けてメッセージを送りたいという思いから。また、フランスなど海外で配信されたドラマ『神の雫/Drops of God』で広がった新しい世界観に面白さを発見し、そこからインスパイアされた、という部分もあります。

単行本2巻限定という形で開始した連載ですが、ワインのコンクールが舞台となっていて、ある種のわかりやすい“バトルもの”という読み方もできるので、ワインの蘊蓄を知らなくても楽しく読めます。今まで読んだことがない人もぜひ手に取ってもらえたら」

山下智久さん主演の海外ドラマ『神の雫/Drops of God』は2023年、フランス・アメリカ・日本の3か国共同製作で世界に配信、日本ではHuluにて独占配信されて大ヒット。アメリカの大手映画専門メディア「Collider」では、「Apple TVオリジナルドラマシリーズベスト15ランキング」の首位を獲得し、「当初は競争のない業界に見えるかもしれない世界を、高難易度の、感情を揺さぶるドラマに変えるという驚くべき偉業を成し遂げている」と、高く評価されました。

海外ドラマ初主演作となる山下さんも、自身のSNSで「1番だ!!!夢がまた叶いました!!!すごい。嬉しいです!皆さんのおかげです。心より感謝!」と報告しています。

『キラー通りのソムリエ探偵』(C)天樹征丸、草壁エリザ/光文社

■『神の雫』×『金田一少年の事件簿』という新作ミステリー誕生

『神の雫 deuxieme(ドゥジエム)』1巻(講談社・本体760円+税)は3月2

そんな『神の雫 deuxieme』単行本1巻と同日に発売される『キラー通りのソムリエ探偵』単行本1巻(光文社刊)の原作を担当するのも同じく亜樹直氏(同作では天樹征丸<あまぎせいまる>名義。以下、天樹氏と表記)。同作は、“ソムリエ×週刊誌記者”コンビが、ワインをヒントに殺人事件の謎を解く新作ミステリーで、現在、週刊誌『女性自身』(光文社刊)にて好評連載中です。

同作は、『女性自身』誌上で連載し、2022年に完結した前作『死ぬほど愛して』(原作/天樹征丸、漫画/草壁エリザ)の“関連作”。常に読者アンケート上位を獲得するなど、読者からの大反響を呼んだ『死ぬほど愛して』の人気キャラクターも登場する物語だが、天樹氏は語ります。

『死ぬほど愛して』(光文社・本体800円+税)は5巻で完結。映像化の動きもあるという

「『死ぬほど愛して』の評判がよかったこともあり、同じ世界線上の物語となっているのでもちろん“関連作”ではありますが、『死ぬ愛』を知らない人にも届く作品にしたかった。

そこで、『死ぬ愛』の中に流れる事件の気配、ミステリーの雰囲気といったものを展開して作品にできないか――。いろいろ考えるうちに、“神の雫×金田一少年の事件簿”というアイデアが浮かびました。

そして、正体不明の探偵役“キラーさん”という魅力的なキャラクターを思いついたことから、『これはいける!』と確信しました」

累計1億部突破の大ヒット作にしてミステリー漫画の金字塔『金田一少年の事件簿』の原作者でもある天樹氏が、ヒットの確信をつかんだという『キラー通りのソムリエ探偵』(原作/天樹征丸、漫画/草壁エリザ)の主人公は、謎多きソムリエ“キラーさん”。

週刊誌記者・真希あかねが持ち込む情報を頼りに、隠れ家的ワインバーにいながらにして難事件を次々と解決していく“安楽椅子探偵ミステリー”です。

「先ほども言ったように、ワインとミステリーの相性はいい。ワインを飲むこと自体がミステリー的な行為と言っていいと思いますが、そんなワインのミステリアスな魅力をキラーさんが存分に引き出しながら、華麗に謎解きを進めていくのも見どころ。

それと、『ミス・マープル』シリーズなど、探偵役が現場に赴かず来訪者などから与えられた情報のみを手掛かりとして事件を解決する、いわゆる“安楽椅子探偵”もの、アームチェア・ディテクティブと呼ばれるジャンルに可能性を感じていたのも、執筆理由のひとつ。安楽椅子探偵ならではのアクロバティックな推理アイデアが詰まった展開も楽しんでほしいですね」

『キラー通りのソムリエ探偵』1巻(光文社・本体800円+税)は3月22日発売

3月22日、『神の雫 deuxieme』1巻と『キラー通りのソムリエ探偵』1巻が同日発売されることについては、こう語ります。

『神の雫 deuxieme(ドゥジエム)』(C)亜樹直、オキモトシュウ/講談社

「ワインだけ見比べてみても面白いので、どちらも読んでほしいです。『キラ探』ではソムリエがワインの魅力を解説してくれるのに対し、『神の雫』は主人公が自ら探し求めていく形で、ワイン表現の語り口が違う。言ってみれば、『キラ探』はワインを使って謎を解く、『神の雫』はワインの謎を解く、という感じ。違った角度から垣間見えるワインの魅力を堪能してください」

最後に、日本屈指のワイン愛好家でもある天樹氏に、最近飲んで衝撃を受けたワインを聞いてみました。

「いろいろあるけど、ワシントンDCで飲んだ1870年のシャトー・ラフィット・ロートシルトはすごかった。(そんなに古いワインが生きてる?)生きてるどころの話じゃない。150年の時を経て、無駄なものがすべてそぎ落とされていて、ワインとはこんなにも美しく熟成するものなんだ、という衝撃を受けました。

あと、今は日本のワインが面白いと思う。海外のワイン、特にブルゴーニュなどは異常と言ってもいい高騰を見せるなか、日本に目を向けてみるのも新鮮かもしれない。『キラ探』にも出そうかな?」

ワインを知り尽くした天樹氏が手掛ける最新作、『神の雫 deuxieme』と『キラー通りのソムリエ探偵』。ワインを通じて、読者に新しい世界を見せてくれる2作に注目です。

配信元企業:株式会社光文社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ