17日に開催されたエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタvsボカ・ジュニアーズが、試合途中の選手の体調不良によって中止となった。アルゼンチン『ESPN』が伝えている。

アルゼンチンプリメーラ・ディビシオンの名門同士の一戦では、前半半ばにエストゥディアンテスのチリ代表MFハビエル・アルタミラノが発作を起こしてピッチに倒れ込んだ。

すぐさまチームメイトが同選手の異変に気が付くと、主審のフェルナンド・エチェニクは即座に試合を中断させ、メディカルスタッフをピッチに呼び入れた。

そして、ピッチ上で応急処置を受けた同選手はピッチ内に入れた救急車両に乗せられて、スタジアム近郊のプラテンセ医学研究所に緊急搬送された。

また、アルタミラノの様子を間近で見ていた両チームの選手たちの精神状態を考慮し、両クラブと審判団、リーグ側の話し合いによって、試合途中での中止が決定した。

その後、エストゥディアンテスはアルタミラノの健康状態に関する声明を発表。今後も経過を観察する必要があるとしながらも、現在は容態が安定していることを明かした。

「ハビエル・アルタミラノは発作を起こしました」

「彼は観察と研究を完了するために入院しています。CTスキャンが行われましたが、明らかな病理学的画像はありませんでした。彼は安定しています」

また、チームドクターウーゴモンテネグロ氏は、同選手には過去に痙攣を起こした経歴はなく、今回の出来事以前に大きな衝撃による衝突にも巻き込まれていなかったと説明している。

エストゥディアンテスのエドゥアルド・ドミンゲス監督は、今回の一件について選手たちに明らかな動揺があったことを認めると共に、スタジアムに同選手の妊娠中の妻がいたことも明らかにした。

「生命はどんな状況よりも優先される。フットボールの試合よりも大切なことはたくさんある」

「選手たちが泣いているのを見るのはとてもつらい。ハビ(・アルタミラノ)はみんなから愛されている青年で、彼の妻は妊娠していてそこにいた。だから、我々全員が彼女を探して、ハビの傍に一緒にいてほしいと必死だった」

なお、アルタミラノはアルバニア代表戦とフランス代表戦に臨むチリ代表のメンバーに選出されていたが、今回の病気によって招集を辞退することになる。