放送中の大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)のファンミーティングが3月18日にNHKホールにて開催され、主演の吉高由里子(まひろ紫式部役)と、柄本佑(藤原道長役)、町田啓太(藤原公任役)、ファーストサマーウイカ(ききょう/清少納言役)が登壇した。また、同ドラマで語りを務める伊東敏恵アナウンサーが司会を務めた。

【写真】イベント中、楽しそうに笑う町田啓太と吉高由里子

■ファーストサマーウイカ「板の間に座ると痛くて痛くて…」

イベントはトークテーマに沿って進行され、“平安時代の衣装を着こなす苦労は?”という質問には、「袖をさばくしぐさが癖になっちゃって、私服でトレーナーを着ているときもやってしまって、『ないじゃん』って(笑)」と話し、かわいらしい苦労を明かした吉高。

柄本も「袖問題は同じくありますよね」と共感しつつ、「実は袖がすごく長いから、袖から手を出すためにこうやっちゃうんですよ」と言いながら、手を上に上げてブルブルさせ、袖から手を出すしぐさを再現。

すると吉高からは「道長はそれやらないでしょ(笑)」とすかさずツッコミが入り、会場は大爆笑。柄本も「道長はこれやらないし、所作の先生からも『平安の人はこれやりません』って注意されました」と話し笑いを誘った。

また、町田は司会の伊東アナから「烏帽子姿が“こんなに似合う!?”っていうくらい違和感なくて」と絶賛され、さらに「もともと被ってた?」と言われると、「もともと被ってた!?」「すごく目立つじゃん」とキャスト陣から総ツッコミが(笑)。

これには町田も「めちゃめちゃ目立ちますね。わりと僕も身長が高い方なんですけど、これ被ると3メートルくらいになっちゃうので…」と苦笑いを浮かべながらも「共演者の皆さん、身長が大きいんですよ。でも当時の建物とかそんなに大きくできてなくて、セットもちょっと高めに作ってくださっているんですけど、それに(烏帽子が)擦れるくらい高いときがあるから、よく見るとちょっと中腰で歩いているときとかあるんですよ」と驚きの秘話を明かした。

続いて伊東アナから「十二単も重くて体力が必要ですよね」と聞かれたウイカは、「そうですね。まひろさんはお貧しいからまだ着られてないでしょうけど(笑)」とジョークを交えながらも「20キロくらいあるので本当に重くて。でも歩いてるときはまだ踏ん張れるんですけど、板の間に座ると自分の体重にプラス20キロが足の甲にくるんですよ。それがもう痛くて痛くて…」と撮影での苦労を語った。

町田啓太「お馬さんは大河の大先輩ですから」

また「打きゅうのシーンはかなり練習した?」という質問に柄本は「僕はおととしの10月ぐらいから馬に乗る練習を始めたのかな? そこから少しずつ両手を片手にして、スティックを持って振って…って練習をしてたんですけど、町田様はですね、その日にいきなり走らせたんだっけ?」と驚きの問いかけが。

すると町田は「僕も乗馬は行ってたんですけど、行っても行ってもなんか走らなくて…。まだそこまで達してないか…と思ったりしているうちに、あれよあれよと本番の日が近づいてきて、“あ、走らないでやるんだ”って思ったんですよ。貴族の競技だから、上品にカッポカッポ…みたいな感じでやるのかなって。それで現場に行ってみたら、みんなバッタバッタ走ってるから“ちょっと待って”って(笑)」と衝撃を受けた様子。

さらに「でも大丈夫かなって思いながらやってみたら、お馬さんは大河の大先輩ですからちゃんとやってくれるんですよ」と本番ではうまくいったことを明かすと、柄本からは「にしても、あれ初めてではできないですよ」と話し、町田の運動神経を絶賛。吉高らも思わず「すごーい!」「失敗しない男だね」と声を掛け、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

柄本佑、吉高の印象は「とっても気遣いの人」

お互いの印象を話す場面では、吉高の印象について柄本が「とっても気遣いの人です。スタッフの方一人一人に目が向いてて、すごいなって思います」と話し、吉高を絶賛。

すると吉高は「めっちゃ良い人だね~ありがとう」と照れながらも、座長として心掛けて周りに声をかけているのかと聞かれると「座長とは思ってないです。人を見てるのが好きなんだと思います。気を遣っているというか“この人どんな人なんだろう?”と観察するのが好きなんです」と明かした。

また町田は「僕も不思議でしょうがなかったですね。どこまで目がついているんだろうなって。ドラマも長いのでスタッフさんも途中までの方とかいらっしゃるんですけど、そういう方にも『今日までなんでしょ?』とかって声を掛けたりしていてすごいなって」と話し、町田も吉高をベタ褒め。

さらにウイカも「私が初めて現場に入ったときとかに『好きな食べ物何?』って聞いてくれたりとか」と吉高のまねをしながら話し、笑いを誘いながらも「食堂で休憩していたときに、私がオムライス定食を頼んだんですけど、他の定食にはスイカがついていたんだけどオムライス定食にはついてなくて、“えースイカついてないんですか?”って言ってたら吉高さんがスーっときて『私のスイカあげるよ』って言ってくださって」と話し、吉高が心をほぐしてくれたことを明かした。

吉高由里子「皆さんが見てくれていることが撮影の励みになります」

ファンミーティングには2438人が来場し、応募総数1万1933件、当選倍率はおよそ8倍だった。最後に吉高は、会場を見渡しながら「みんな1話から11話まで全部見てくれていますか? これからいろんなことが起こるし、現場もうまくいったり、うまくいかなかったりすると思いますが、皆さんが見てくれていることが撮影の励みになります。背中を押していただきながら、最後まで見守ってください」と呼びかけた。

なお、イベントの模様は4月7日(日)の午後5時30分よりNHK総合にて全国放送される。

「光る君へ」のファンミーティングに登壇した(左から)ファーストサマーウイカ、柄本佑、吉高由里子、町田啓太、伊東敏恵アナウンサー/(C)NHK