【アウトドア志向の新仕様も設定】ホンダがヴェゼルのマイナーチェンジを先行公開、より上質なモデルに移行!?の画像一覧
本田技研工業は2024年春にマイナーチェンジを予定しているコンパクトSUV「ヴェゼル」に関する情報を公式ウェブサイトで先行公開した。2021年4月の登場から3年、2代目ヴェゼルはどう進化するのだろうか。
2代目となってさらに人気が高まったベストセラーSUV
ホンダ ヴェゼルは、SUVの持つ力強さ、クーぺの美しさ、ミニバンの使いやすさを持つクロスオーバータイプのコンパクトSUV。2013年12月に登場した初代は、ガソリン車とハイブリッド車の両方にFFと4WDを設定するなど幅広いバリエーションを揃え、45万台の国内販売を記録するベストセラーモデルとなった。
現行は2021年4月にデビューした2代目で、先代からコンパクトなボディサイズやホンダ独自のセンタータンクレイアウト、多彩なシートアレンジを継承しながら、ハイブリッドのシステムを現行フィットと同じ2モーター式のe:HEVに変更し、シャシも強化、デザインもより力強く美しいプロポーションに進化し、さらに人気を高めている。
ただ、2023年3月にボディサイズがほぼ同じコンパクトSUV「WR-V」が登場したことで、ややそのポジションニングがわかりにくくなってきているのも事実。ホンダとしてはそれを想定して、早くからヴェゼルのマイナーモデルチェンジの準備をしていたと推測される。
ちなみに、「WR-V」はタイのアジア最大の四輪開発拠点であるタイで生産される世界戦略車。日本導入モデルはガソリンエンジンのFF仕様のみで、エントリーモデルとして車両価格は抑えられている。また、コストのかかるセンタータンクレイアウトも採用していない。
大幅進化で、WR-Vとの位置づけの違いをさらに明確に
今回のヴェゼルのマイナーチェンジでは、WR-Vとの位置づけの違いをさらに明確にするため、フロントデザインを大胆に刷新。EXPAND YOUR LIFE(エクスパンド ユア ライフ)」をグランドコンセプトに、フロントグリルやフロントバンパーなどに変更を加えて、より個性的で存在感のあるデザインとすると同時に、センタータンクレイアウトによる広い室内空間にも磨きがかけられた。
メカニズム面では、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」のエネルギーマネジメントを改良。これにより、走行中のエンジン音をさらに低減するとともに、ドライバー操作に対する応答性を向上させている。
また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」には、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、急アクセル抑制機能、アダプティブドライビングビームの3機能が追加される。
アウトドアテイストの「e:HEV X ハントパッケージ」も登場
今回の発表では、マイナーチェンジを機に、アウトドアテイストを盛り込んだ「e:HEV X HuNT(ハント)パッケージ」が新たに設定されることも明らかになった。
このパッケージはエクステリアに専用のルーフレールやアルミホイール、フロントロアガーニッシュを採用し、インテリアも専用カラーからとなる。「都市部だけでなくアウトドアにも似合う」というが、果たしてどんなモデルとなっているのだろうか。
さらに「e:HEV Z」には新たに「e:HEV Z PLaYパッケージ」をラインナップ。「PLaYパッケージ」では、FFに加えて4WDも選択できるほか、パノラマルーフも選択可能となる。
今回のマイナーチェンジでヴェゼルはどう変わるのだろうか。正式発表は2024年春を予定しているというから、もうすぐだ。
ホンダ「ヴェゼル」公式WEBサイト:https://www.honda.co.jp/VEZEL/new/
文/近藤暁史 写真提供/本田技研工業
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